2007年09月28日発行1003号

【武力で平和はつくれない ワールド・ピース・ナウがパレード】

 「武力で平和はつくれない」「戦争は最大の環境破壊、人権侵害」を合言葉に9月15日、東京・芝公園でPeace Day Tokyo 2007が開かれた。主催はWORLD PEACE NOWなど26の市民団体・NGOで作る実行委員会。

 会場にはアート展示やDVD上映館。イラクやアフガニスタンの惨状を伝える写真、沖縄のジュゴン保護、横須賀の原子力空母母港化反対のパネルなども展示され、終日多くの人々でにぎわった。

 平和・環境・人権・格差をテーマにしたトークでは、反貧困ネットワークの湯浅誠さんが「1千万人が生活保護基準以下で生活している。路上生活者やネットカフェ難民に象徴される貧困は戦争問題に直結している。今の日本は不自由で不平等だ」。4年間アフガンで支援活動をしてきた日本国際ボランティアセンターの谷山博史さんは「今年5月、アフガン議会で、タリバンと交渉し軍事行動を中止すべきとの意見が出ている。テロリストと住民は区別できない。今でも日に百人の住民が殺されている」と語った。

自衛隊は撤退を

 強調されたのはテロ特措法延長反対の闘い。「安倍はテロ特措法が原因で首相をやめた。給油活動は『国際的責務』と言うが、誰も納得していない。イラクとアフガンで市民を殺し難民を生み出しているだけだ」「自衛隊をイラクからもインド洋からも撤退させるチャンス。首相が誰になっても私たちがやることは同じだ」。安倍退陣を追い風に運動を強めようとの発言が相次いだ。

 参加者は芝公園周辺をピースパレードし、イラク占領中止、自衛隊撤退、テロ特措法延長反対を訴えた。

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