2013年12月27日発行 1311号

【京都で第3回年越しまつり 子どもたちの歓声 避難者のつながり】

主役は子どもたち

 団地内の公園に子どもたちの歓声が響き渡る。鬼ごっこをしているのか、集団で走り回る子どもたち。汗だくになってもものともしない。

 都会でも久しく見ることのなかった光景だ。

 12月8日、避難者と支援者でつくる「うつくしま☆ふくしまin京都」が年越しまつりを避難者が集団で暮らす桃山東合同宿舎集会所周辺で開いた。3回目を迎えたが、主役は子どもたちだった。

 メイン企画の餅つき大会でも積極的に杵を手にした。大小さまざまのサイズの餅がこねられた。豚汁も小さな手でふるまった。

 100人以上の参加があったが、圧倒的に子どもたちの姿が目立つ。被災者が放射能汚染から故郷を離れて避難した理由が一目で分かる。

 「うつくしま☆ふくしま」の奥森祥陽さんが今年を振り返ってあいさつ。「9月に提訴した原発賠償訴訟の意義が大きい。原告団を支援する会も結成された。ぜひ支援する会に入って、情報交換や交流を深めましょう」

原発賠償訴訟に支援を

 原告団共同代表も訴えた。福島敦子さんは「避難したが食物汚染が追いかけてくる。これは風評ではなく実害被害です。明るい未来を自分の手でつかんでください」、萩原ゆきみさんは「福島に残っている人は声も上げられない状況です。堂々とマスクができるように、声を上げることができるように、裁判に力を貸してください」と原告に加わることを呼びかけた。

 まつりの最後は、大人たちも子どもに負けじとじゃんけん大会で大はしゃぎ。童心に返った勢いで「次はフォークダンスがしたいなあ」の要望が出た。



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