2015年07月31日発行 1389号

【戦争法と一体の「君が代」強要 不起立への処分を取り消せ なかまユニオン学校教職員支部・松田幹雄】

 戦争法―戦争国家づくりが進む中、卒業式などでの「君が代」起立斉唱命令拒否者への処分攻撃も強まっている。だが、大阪では、橋下・維新支配に対し、処分の取り消しを求めて提訴が続出。7月9日、府立学校教員7人が大阪地裁に訴えを起こし、10日には、市立中学校教員の松田幹雄さんが市人事委員会に不服申し立てをした。松田さんから支援の訴えが寄せられた。

 7月10日、卒業式(3月)での「君が代」不起立に対する戒告処分取り消しを大阪市人事委員会に申し立てました。「自身の起立斉唱によって、生徒に『君が代』への敬意と『君が代』は姿勢を正してしっかり歌うものだという意識を刷り込め」という職務命令は全く不当です。また、「君が代」起立斉唱を義務づける大阪市国旗国歌条例と不起立3回で免職とする大阪市職員基本条例が違憲であることを主張していきます。

 不起立処分の狙いは、教育支配にあります。安倍政権の憲法破壊・戦争法推進と一体の動きです。大阪では、戦争教育を先取りし、橋下・維新の会によって学校教育の目的が点数競争と愛国心教育、「権利より義務」の教育に変えられてきました。教職員は、グローバル資本のための教育の一作業≠強制される存在にされています。不起立処分撤回の運動で、理不尽な橋下・維新の教育支配に対する怒りを解き放ち、戦争教育に反対する多く人びととつながりたいと思います。

 7月10日には橋下大阪市長あての公開質問書も提出しました。「バカ教員の思想・良心の自由よりも子どもたちへの祝福が重要だろう」と宣伝し、違憲の条例制定を主導してきた橋下市長に対して、子どもたちへの「君が代」学習・指導についての認識を問うものです。公開質問書を広く知らせ、「君が代」強制が戦争教育のためであることを伝えたいと考えています。

 13日には、D-TaC(Democracy for Teachers and Children〜「君が代」処分撤回!松田さんとともに〜)という支援組織を結成してもらいました。大阪府教委の「君が代」処分と闘うグループzazaに参加し、すでに闘っている皆さんの闘いに学び、連帯して頑張りたいと思います。ご支援をよろしくお願いします。




大阪府でも不起立処分撤回へ7人が提訴(7月9日・大阪地裁前)
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