2016年05月27日発行 1429号

【1429号主張 沖縄と共に参院選で安倍倒せ 福島さん、改憲反対候補を国会へ】

選挙しか頭にない安倍

 「7月参院選で改憲派3分の2をどう確保するか、衆参同日選に踏み切るか」―今の安倍には選挙しか頭にない。「在任中に成し遂げたい」と改憲を明言し、「参院選では改憲を問う」とも述べた。

 だが、内閣支持率は40%台後半を維持するものの、議席の3分の2を制することは簡単ではない。「目玉」のアベノミクスの破綻は明らかだ。実質賃金が下がり続け、消費が低迷し、GDP(国内総生産)もマイナスか、実質ゼロ。子どもや高齢者、若者の貧困、待機児童問題をはじめ生活破壊・雇用破壊は深刻化し、大企業や富裕層の税逃れへの怒りも充満している。何より「安倍政権下での改憲」については、どの世論調査でも反対が賛成を上回っている。

 焦る安倍は、何の裏付けもない「一億総活躍プラン」を大宣伝し、サミットで「世界のリーダー」を演出する。はては、国際人道法違反である原爆投下に謝罪せず核兵器禁止条約も認めないオバマの広島訪問まで利用することを狙っている。メディアを使った選挙対策だけの悪質な世論操作を許してはならない。

戦争路線阻む沖縄県議選

 共闘の力を示した4月衆院補選に続き、沖縄県議選が実施される(5/27告示、6/5投票)。これは安倍の戦争路線にストップをかける重要な政治戦となる。沖縄県民は2014年、名護市長選、県知事選、衆院選と連続した選挙を辺野古新基地建設中止を求めてオール沖縄≠ナ闘い、すべてに勝利した。それが安倍の新基地建設を今日まで止める大きな力となった。

 今回の沖縄県議選(定数48)で、自公は何としても与野党逆転をもくろむ。この策動を許さず、引き続き県議会与党過半数を維持し、翁長(おなが)県知事を支える態勢を強化しなければならない。

 3月4日、政府は裁判所の「和解」勧告を受け入れた。県民の不屈の闘いに基地建設工事を中止せざるを得なかった。だが、安倍は「急がば回れ」などとオバマに伝えている。完全に断念させるために、さらに強固な民意を示し、闘いを強める必要がある。

 県議選でのオール沖縄$ィ力勝利は不可欠だ。沖縄県議選で安倍自公を敗北させることは、戦争路線の阻止から参院選勝利への展望をも切り開く。辺野古新基地反対署名、現地の闘いへの継続的な連帯とともに、全国から県議選を支援し連帯しよう。

参院選勝利へ全力を

 7月10日とも言われる参院選投票日まで2か月を切った。オール沖縄≠ェ口火を切った共闘。いま戦争法に反対する市民の力が、参院選1人区のほとんどで「野党共闘」を実現しつつある。野党4党は衆院選に向けても「できうる限りの協力」で一致(5/15東京新聞)。衆参同日選も想定し、選挙協力を確認した。

 MDSは参院選で、改憲と戦争・原発・貧困に反対し安倍を倒すために全力を尽くす。選挙区では改憲阻止、安倍打倒をめざす野党候補の勝利、比例区では社民党福島みずほ予定候補の勝利を期す。福島さんは民主党政権時、辺野古基地建設反対を貫いて大臣を罷免された。福島さんを必ず国会に送らなければならない。

 7月参院選に向けて行動に立ち上がり、支持を広げよう。

 (5月16日)
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