2016年09月23日発行 1445号

【350人が新宿デモ 高江・辺野古の工事やめろ】

 9月11日、沖縄の高江ヘリパッドと辺野古新基地の建設に抗議するデモが行われ、350人が新宿駅周辺を練り歩いて「政府は沖縄の声を聞き、基地建設をやめろ」と声を上げた。辺野古の工事を請け負う大成建設本社前では「戦争協力するな」と抗議。沿道の市民に約1千枚のチラシを配布し、安倍政権による暴力的な基地建設強行の実態を知らせた。

 デモに先立つ集会で、大城悟・沖縄平和運動センター事務局長がマイクを握った。「国はいまだに辺野古のボーリング調査すら終えることができていない。新たな基地を美(ちゅ)ら海に造らせない決意で行動してきた結果。しかし、高江ではありったけの権力で民意を踏み潰してヘリパッド建設が強行されている。県民の声は全国、世界に広がりつつあるが、まだ国を動かすまで至っていない。力を貸してください」

 同じく沖縄から駆けつけた辺野古ゲート前テント村のメンバーは、県外の市民向けに作成したパンフレット『あなたの行動が沖縄の民意≠支える』を持参。「学習会などで辺野古への行き方や宿泊場所を聞かれるので、それに応える内容にした。高江や伊江島、普天間・嘉手納ゲート前の闘いも書かれている。高江では500人の市民が工事車両を止めた。多くの人が集まれば工事を止められる。パンフを参考に全国から現地に来てほしい」

 高江現地の行動に参加した市民の報告や、IUCN(国際自然保護連合)総会で日米両政府に対し辺野古埋め立てに伴う外来種侵入の防止対策強化を求める勧告が採択されたことの報告などが続いた。

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS