2016年10月14日発行 1448号

【日本政府の沖縄弾圧許さない 9・28集会に2500人 沖縄県民の不屈の闘いに連帯】

 「日本政府による沖縄への弾圧を許さない集会」が9月28日、都内で開かれ、2500人が集った。

 沖縄からの訴えは、大城悟沖縄平和運動センター事務局長。高江ヘリパッド工事について「資材搬入に自衛隊ヘリを使い、作業員は沖縄県警が搬送」と無法状態を批判し、「現時点で3年は辺野古の工事を遅らせている。辺野古を止めれば高江も止められる。沖縄を戦争する国の最前線にする安倍の政治に抗(あらが)っていこう」と力強く呼びかけた。

 ジュゴン保護キャンペーンセンターの三村昭彦さんはIUCN(国際自然保護連合)世界自然保護会議の報告。「日本の6団体で提出した、埋め立てによる外来種侵入対策の勧告決議案が、日米両政府は棄権したが多数で採択された。計画変更を事実上迫るもの。勧告の履行を求める署名は82か国1513筆に上った。世界の人たちに発信でき、大きな成果。大浦湾をジュゴンの保護区にしよう」と発言し、拍手を浴びた。

不当判決を徹底批判

 白藤博行・専修大学教授は9月16日の福岡高裁那覇支部の不当判決について解説。「法治国家が泣く。裁判長は翁長知事の訴えを審理せず、仲井真前知事の判断が適法か否かを審理した。仲井真が適法だったから翁長は誤り、とするめちゃくちゃな論理だ。沖縄に基地を押しつけておいて、国には国防・外交の本来的権限があるから口出しするな、と。県民の基地負担軽減に資するとまで言う。まるで国の役人が書いた判決文だ」と徹底批判した。



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