2016年11月11日発行 1452号

【TPP批准強行を許さない 国会前で連日座り込み 衆院採決阻止へ】

 TPP(環太平洋経済連携協定)承認・関連法案の衆院強行採決を許さない。「TPPを批准させない!全国共同行動」実行委員会は10月28日、衆院第2議員会館前で座り込み行動を決行。全国から250人以上が参加した。

 共同行動呼びかけ人の山田正彦元農林水産大臣がマイクをとる。「協定書のうち日本語に翻訳されたのはわずか3分の1。審議もほとんどせず、地方公聴会は2回だけ。国民には何も知らせないまま、批准手続きを強行しようとしている。アメリカ大統領選の最大の争点はTPP。改選後の下院では批准されない。アメリカが批准しなければTPPは流れる。日本だけが批准を強行することは絶対に許されない」

 前日の衆院特別委員会参考人質疑で公述した「TPPテキスト分析チーム」の山浦康明さん(明治大学教員)は「TPPに入っても食の安全基準を変える必要はない、という政府答弁はウソ。遺伝子組み換え食品を輸入規制する場合ははっきり危険だと証明しなければならないという厳しいルールがTPPにはある。しかも、日本の内閣府の食品安全委員会は遺伝子組み換え推進派の委員で占められている」と警鐘を鳴らした。

 政府・与党は採決強行の構えを変えておらず、緊迫した局面が続く。座り込み行動は31日、11月1日にも行われる。

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