2016年12月30日発行 1459号

【議会を変える市民と変える/東京都日野市議・有賀精一/オスプレイ墜落 他人事ではない】

 米海兵隊のMV22オスプレイが12月13日夜、沖縄県名護市安部の海岸に墜落。大破して無残な姿をさらしました。

 読者の皆さんはオスプレイが欠陥機だということはご存じでしょう。

 開発段階から現在に至るまで、度重なる墜落等の事故を起こし、40名以上が亡くなり、多数の負傷者を出しています。昨年5月にはハワイの空軍基地で墜落し2名死亡。今年10月下旬にも重大事故が発生したとの情報もあります。「空飛ぶ棺桶」「未亡人製造機」と揶揄されているこの輸送機は、米国の国防分析研究所のレックス・リボロ元主任分析官が米連邦議会において証言している通りです。

 私はこれまでオスプレイに関して市議会一般質問で3回取り上げています。直近では先日12月2日、第4回定例会で「止まらない墜落事故、市民の安全は守れるか〜オスプレイ横田配備を問う(2)〜」との一般質問を行ったばかりでした。

 私の住む日野市旭が丘5丁目は、米空軍横田基地に飛来する航空機の飛行経路下にあたります。普天間基地に配備されたオスプレイも度々自宅上空を飛んでいます。

 米空軍は昨年5月、2017年度後半以降に横田基地にCV22オスプレイの配備を始めると発表しています。日野市でもオスプレイ墜落事故が起きるかも…。今回の沖縄での墜落事故により、「他人事ではない」と多くの市民が思ったでしょう。

 日野市も昨年、横田配備発表の直後ハワイの事故が起きたこともあり、防衛省に対し配備について説明責任を果たすように要請しました。しかし、何の返答もありません。一般質問のたびに市は繰り返し要請していくと答弁するのですが、ことここに至ってはそれだけでは市民の生命・財産と生活を守る責任を果たせないのではないでしょうか。

 沖縄の翁長知事が配備撤回を求めているように横田配備そのものに反対する姿勢を明らかにすることこそいま市に求められています。

 辺野古新基地・高江オスプレイパッド建設反対の闘いに連帯し、日野市からも市民の力で市政・議会を動かす運動を作り出したいものです。

 昨年6月と今年12月の一般質問の録画があります。日野市のホームページからご覧いただけたら幸いです。

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