2017年01月06日・13日発行 1460号

【D-TaCが「学習交流のつどい」開く/市民とともに「君が代」強制に風穴を/寄稿 「君が代」不起立処分当該・グループZAZA 松田幹雄】

 市民団体D-TaC(Democracy for Teachers and Children 〜「君が代」処分撤回!松田さんとともに〜)は12月23日大阪市内で、「戦時中の教育の誤りを繰り返すな! 学習交流のつどい」を開催しました。

 つどいには会場満杯65人の市民、教員らが参加。まず、大阪市内130中学校のうち約30校の生徒に「『君が代』の意味知ってる?」ビラをまいたこと、「君が代」を歌いたくない生徒がいれば卒業式等に参加の仕方として「気持ちに寄り添ったていねい対応をする」と大阪市教委に見解表明させたことなど、D-TaCの活動報告が行われました。

 続いて「日の丸・君が代」強制反対大阪ネット代表、黒田伊彦(よしひろ)さんが、敗戦時に国民学校4年生だった自らの皇民教育体験を講演。「権力に対する人間の闘いとは、忘却に対する記憶の闘い」と語り始めた体験談は、天皇のために命を捨てる戦時中の教育の現実、その誤りを繰り返させない強い思いをしっかり感じとれるるものでした。

 不起立への「戒告」処分から1年半。私は今の気持ちと努力していることについて次のように話しました。

 「私たちは、このつどいの案内ビラを4千人以上の大阪市中学校教職員に届けましたが、1枚のビラを見ただけで参加してくれる状況ではありません。この10年ほど『君が代』起立・斉唱は議論にもならず、強制が当たり前の職場がほとんどだからです。でも、『君が代』強制の問題点も狙いもますますはっきりしています。事実を生徒に伝え、『君が代』に対する態度はそれぞれが考え判断する立場で生徒に接することが戦争教育に抵抗する道だ、と粘り強く働きかけたいと思います」

 橋下―維新の教育支配の下、信念を曲げたくないと始めた闘い。今、戦争教育に反対する闘いとして市民、D-TaCの仲間とともに「君が代」強制の現実を変える取り組みへと前進していることをうれしく思います。さらに頑張ろうと力が湧くつどいになりました。

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