2017年02月03日 1463号

【大阪・茨木市議選 市民派・山本よし子さん大健闘 「地域から安倍、維新を止める」の訴え響く 維新は2議席減、4人が落選】

 大阪府茨木市議会選挙が1月22日に投開票された。「地域から安倍、維新を止める」と訴え無所属市民派として初登場した山本よし子さんは1009票を獲得、当選には至らなかったが大健闘した。

 2議席減の定数28に43人の候補者が争う大激戦となった今回の市議選。現職3人が落選したが、いずれも大阪維新の会の候補。9人の候補者を擁立して第1党の継続を狙った維新は7から5と議席減、第1党から転落した。最大地盤の大阪で凋落の憂き目を見ることとなった。

 「憲法いかそう茨木市民の会」事務所では、開票結果を待ちながら選挙戦を振り返る交流が続いた。

 「共産党を含めて他の候補者が地域要求しか訴えないのに比べて、山本さんの『憲法改悪を止める。安倍、維新と闘う』の訴えは新鮮だった」「演説の内容や練り歩きなど、茨木の選挙を変えたと思う。自民、維新の候補に脅威を与えた」などストレートに選挙戦を闘ったことの意義が語られた。

 また、初めての選挙の経験から「電話かけは苦手だが、効果的であることが分かった。市民の反応が分かるし、数字で結果が出てくる」「対話がいっぱいでき、すごい財産が残った。期待感満載だ。未来は楽しいと感じた」「電話かけで人をつかむ。直接外に出て訴える、そんな取り組みが有効であると実感した」など、「選挙で鍛えられる」手ごたえも確かなものとなった。

 午後11時過ぎ、山本さんの得票が1千票を超えたことを確認して、まとめとなった。山本よし子さんは「『平和と平等を拓く女たちの絆(OPEN)』の活動の原点は、橋下の『慰安婦発言』だった。今回、維新が9人も擁立してきたことに我慢できなかった。徹底的に安倍と維新を批判した。仕事をやめて以降の10年間の活動で、一番輝いていたのがこの選挙だった」と支援者に感謝とねぎらいを述べた。副代表の小山潔さんは「改憲阻止、沖縄を全面に訴えた。スローガンを見て1千人が投票してくれた。第一歩を踏み出せた」と締めくくった。

 維新は議席を大きく減らした。「地域から安倍、維新を倒す」目標へ確かな一歩を刻んだことは間違いない。

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