2017年02月17日 1465号

【海上工事着手に辺野古現地で緊急行動 「絶対あきらめない」と250人】

 2月6日、ついに辺野古新基地の海上工事に着手と報じられたことで、平和市民連絡会や県民会議などが辺野古現地での緊急行動を呼びかけた。何としても行かなければ、と有給休暇をとって駆けつけた。

 私が到着したのは午前6時半。キャンプ・シュワブゲート前にはすでに30人ほどの市民がおり、徐々に増えていく。沖縄防衛局が動き出したと伝えられた8時半ころには約250人が「工事をするな、海を殺すな」と声を上げ、作業車両などを約3時間立ち往生させた。海上でも抗議船6隻、カヌー16艇が抗議したという。

 ゲート前では、訪米から帰ったばかりの稲嶺進名護市長がアピールした。「政府は沖縄県民を日本国民と思っていないのでは。命が脅かされる現状は戦場と言っていいぐらいおかしい。希望を勝ち取ることができるのは、我々住民一人ひとりの結束で、それこそが最大の武器。日米両政府は知事の訪米中、わざとそのタイミングで『辺野古が唯一』と。世界中から笑い者になる。名護市長としても県民のために行政権を行使して尽くしたい。我々一人ひとりの力で明日の希望を勝ち取り、諦めずに頑張りましょう」

 権力はメディアに抗議を少なく見せようと、市民らを目に付かない側へ封じ込めようと行動を妨害したが、妨害されても排除されても、ゲート前にまた座り込む。

 絶対許せないのは、機動隊の車両を市民の中に突っ込ませてきたこと。危険極まりない。暴力性をむき出しにしたが、みなひるまずしたたかに抗議行動を続けた。

 平和市民連絡会は毎水曜辺野古へ、他の日も諸団体が結集を呼びかけている。闘いはこれからだ。

(ZENKO沖縄・H)






 辺野古現地と呼応して防衛省前にも200人が結集し、「沖縄に基地を押しつけるな」「埋め立てをやめろ」「ブロックを投下するな」とコール。ヘリ基地反対協・安次富浩さんが電話で「私たちは負けないという反骨精神はますます燃え上がっている」とメッセージを寄せた。(2月6日)
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