2017年02月24日 1466号

【憲法守り、いかすのは自治体の役割/市民・野党共闘に大きな希望/茨木市議選を振り返って―市民の会が語る会開催】

 「憲法いかそう茨木市民の会」は2月12日、憲法語ろう会を開催。「地域から安倍・維新を止める」を合言葉に取り組んだ茨木市議会選挙の成果を確認した。

 市民の会副代表の小山潔さんは市議選結果の特徴を次のようにまとめた。

 「9人を擁立した維新は4人が落選、2議席も減らした。自民・公明も得票を減らした。その一方で、反安倍・維新の候補の得票は約2200票も増やした。近く予想される衆院選での『市民・野党共闘』に大きな希望となる結果でした」

 候補者として先頭で闘った山本よし子さんは「時間、知名度などないないづくしの選挙で、1009票は大きな成果。改憲反対の市民の声を掘り起こし、目に見える形にしたこと。維新の会の勢いにストップをかけたことが具体的な成果だ。沖縄のように命と自然を守るために闘うのが自治体の本来のあり方だ。3月には沖縄に行く予定。憲法を守り、いかすために4年後に向けて再チャレンジする」と決意を述べた。

 市民の会の今後の取り組みは、「オスプレイ・改憲阻止緊急署名」5千筆を目標に街頭行動を再開する。市民の会ニュースも定期発行する。

よくぞ選んでくれた

 一気に駆け抜けた茨木市議選、山本よし子さんを支えてきた多くの人びと。その一人として振り返ってみました。

 昨年夏、選挙の話が出た時私は驚きと不安で消極的でした。これまでやってきた沖縄・改憲反対署名や放射能健康診断署名などの活動と茨木市政を変えていくことが必要と思いながらも先へ進めることは考えられませんでした。

 そこを突き破る。地方自治の手足を縛っている国に不満を感じているだけでいいのか。沖縄から何を学んだのだと突き詰められる思いでやっと腰をあげたのが正直なところです。

 選挙を進める中でわかったことが3つあります。

 1つは、選挙活動は庶民が誰彼に気兼ねなくおおっぴらに自分の意見を宣伝できるメディア機関となること。普段のご近所の人や友人との会話ではつい気兼ねして控えることもあるが選挙では全く自由に話せる。

 2つめは、外に出ることで思わぬ人達に出会うこと。同じ思いで悩んでいる、活動している人たちとつながる。自分の町を保守的な町だと決めつけず、動くことでいい人と出会える。

 3つめは、山本さんを支えた多くの人達のエネルギーに感動したこと。選挙戦の裏側は猫の手も借りたいほどの忙しさでした。山ほどのチラシ、分厚い電話帳、迷路のような名簿と住所と地図の組み合わせを前にして悩む日々。しかしみんなそれぞれに自分にあった仕事を見つけがんばりました。また、ほとんどの人が苦手な電話かけに挑戦し選挙に自信を持ったことは大きな力になりました。

 そして選挙を担った多くの人たちの先頭に立った山本よし子さんが最も頑張ったことは言うまでもありません。

 とにかく茨木市議選は大成功でした。

 1009票は議員になれる票ではなかったが、今振り返れば1票1票よくぞ山本さんを選んでくれたな、と感激でいっぱいです。次はこの1票1票との出会いをどうつないでいくかが問われていると思います。

 正直、寒かった、きつかった。でも今は季節より一足早く春を感じています。

   (茨木市・垣内玲子)



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