2018年03月14日 1518号

【地域に広がる/安倍9条改憲NO!/3000万署名】

東京北部 レターパックで185筆返送/署名きっかけに絆強めたい

 北区の東京朝鮮中高級学校にアポをとり、2人で訪問した。戦争法廃止2千万署名のときに協力してもらい、ぜひ訪問したいと思っていた。

 異動で新しく赴任された副校長先生ともう1人、初対面の先生2人が暖かく対応してくださった。

 私が「安倍政権とトランプ米大統領は朝鮮危機を煽っているが、戦争は絶対に起こしてはいけない。対話で解決できる」と話すと、何度もうなずいておられた。安倍政権は9条改憲だけでなくあらゆる面で暴走していること、荒川区にある東京朝鮮第一初中級学校は子ども全交のコンサートで20年来協力していただいていること、同じ地域に住む者として人間同士の交流を強め平和な世界をつくっていきたいことを伝えた。

 先生方からは、学校の中で着るチマチョゴリを外で着ることができないこと、高校無償化裁判の事務局長をされていて昨年9月東京地裁不当判決の逆転をめざす控訴審が3月20日に始まることなどが語られた。「私たちに何かできることは」と聞くと、6月10日の“東京朝鮮中高級学校文化祭アンニョンハセヨ2018”の紹介があった。地域との交流を大事にされていて、今後につながる話ができた。早速「月桃の花」歌舞団に友情出演を打診した。

 中高級学校の教職員は40数人。10日後、185筆の署名がレターパックで返送されてきた。

 署名をきっかけに絆を強め、平和な地域をつくっていきたい。

(東京・荒川区 高瀬幸子)

《前号記事中、返送されてきた署名「158筆」は「185筆」の誤りでした。お詫びし、訂正します》


兵庫 ピンポン1000軒超で出会い様々/「よくわからない」も訪問の成果

 ZENKO兵庫も、3000万署名の各戸訪問を西宮市や尼崎市で始めている。ピンポンを押した数は1000軒を超えた。

 ドアを開けていきなり「僕は憲法を変えてほしいと思っているので!」と、ややこわばった表情で拒否されることもあったが、心の底から憲法を変えてほしいと思っているというよりは世の中や社会への不満をそんな形でぶつけてこられるのではないかと思ってしまう。

 訪問していてよかったと思える事例がある。20代〜50代の女性3人だが、「このこと、よくわかってないのです」(20代)、「ニュースでは憲法が変えられるらしいと知っているが、悩んでいる」(50代)、「変えられる内容がはっきりしないから署名できない」(30代)。いずれも各戸訪問しなければ得られることはない対応である。もちろんそれぞれ説明をして署名用紙入りの返信用封筒をお渡しており、再訪問したいと思う。

 また、戦後73年だが阪神大空襲などを経験し覚えている人に必ず出会える。「西宮に住んでいて空襲を体験し全部焼けた。バケツで防火訓練をしたがあんなのは役に立たない」「私の兄3人とも戦争に行ったけれど幸い全員帰ってきた。でも近所では一人息子を亡くした方もいて、気を使って下を向いて外出していた。やっぱり戦争はいや」など。

 ZENKO兵庫では毎週日曜日、署名の実行委員会を活動拠点である西宮市のフリースペース「つむぎの家」で定例開催してきたが、より多くの方の参加をめざし、3月17日(土)には西宮勤労会館(13時半〜JR・阪神西宮駅)で開くことにした。当日はフィリピン・マニラのピースフォーラムに参加したメンバーからの報告、沖縄情勢・朝鮮半島情勢などの報告も受けながら、東アジアの平和という広い視野から署名の取り組みを進めようと考えている。

(ZENKO兵庫・三橋英子)
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