2018年03月21日 1519号

【被害者切り捨て許さない 力こもる「安倍は辞めろ」コール】

 東京電力本店前には、900人が集まった。経産省前テントひろば代表の淵上太郎さんは「汚染土の最終処分先も使用済み核燃料の処分先も分からない。柏崎刈羽原発の再稼動にはどうしても賛成できない」と語気を強める。

 ルポライターの鎌田慧さんは「安倍政権を見よ。非論理的で非倫理的な、腐敗した権力そのもの」。双葉町から避難した亀屋幸子さんは「健康被害がますます増えている。水晶体被曝、白内障、緑内障、心筋梗塞、突然死…。一番の心配は子どもの甲状腺がん。一生ホルモン剤を飲まなくちゃならない。自分の子ども、孫だったらどうしますか」と声を震わせて問いかけた。

 国会正門前では、首都圏反原発連合が集会。右翼の街宣車が大音響で軍歌を流し、妨害する。それをはねのけてミサオ・レッドウルフさんが主催者あいさつ。「世界の潮流は脱原発に向かっている。一番遅れているのが日本」

 国会議員が登壇し、前々日、立憲・共産・自由・社民4党が共同提出した「原発ゼロ基本法案」について「他の政党も賛成してほしい。みんなの力を合わせて成立させよう」(福島みずほ参院議員)と決意を述べた。

 スピーチでは、公文書改ざん問題に触れて「希望と正義の光が偽りの宮殿に打ち込まれようとしている。私たちをなめきった権力はもうすぐ崩壊する」(精神科医・香山リカさん)などの発言が続く。

 「原発やめろ」と合わせて「安倍は辞めろ」「友達ばかりを優遇するな」「友達優先政治はやめろ」のコールにひときわ力がこもった。

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