2018年03月28日 1520号

【3・24平和のキャンドルへ 南北・朝米首脳会談合意歓迎 キャンドルの力で非核化と平和を】

 3月12日、韓国・釜山(プサン)で代案文化連帯軍縮反戦平和行動など11の平和・市民団体、政党が「3・24平和のキャンドル」行動を呼びかける共同記者会見を行った。発表文の要旨を紹介する。

 南北・朝米首脳会談の合意を歓迎! 韓米軍事演習、朝鮮の核・ミサイル実験の同時停止! 朝鮮半島の非核化と平和協定を実現! キャンドルの力で朝鮮半島の平和をつくりましょう!

 第3回南北首脳会談と朝鮮の非核化の意思を確認した「3・6南北合意」に続き、史上初の朝米頂上会談が電撃的に合意されました。冬季五輪後、再び戦争の危機と核対決が迫ることを懸念していた私たちにとって、よい知らせでないはずがありません。

 これにより、南北関係の回復と発展の確固たる基盤ができれば朝鮮半島の非核化と朝米関係正常化、平和体制の構築にいたる道が開かれました。私たちは南北・朝米間の合意を歓迎し、朝鮮半島の平和と統一の門が大きく開かれることを期待します。私たちは南北と米当局が千辛万苦の末に成し遂げた合意を忠実に履行することを要求します。

 まず、文在寅(ムンジェイン)政府は、第3回南北首脳会談を通じて、李明博(イミョンバク)―朴槿恵(パククネ)政権の時期の対朝鮮強硬策に起因する積弊を清算するために、2000年6・15共同宣言と2007年10・4宣言(注)を忠実に履行することを確認する必要があります。開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)観光再開をはじめとする南北の和解と協力、平和と共生の里程標を立てねばなりません。このため、相互不信を起こす韓米合同演習をはじめ制裁と圧迫を中断する必要があります。また、朝米関係正常化と朝米の交渉で、平和と統一を原則に誠実に仲介・調整の役割を実行することにより、朝鮮半島の対決構図を清算することに寄与することを願います。

 金正恩(キムジョンウン)政権は、「3・6南北合意」と朝米頂上会談提案を通じて約束した◇朝鮮半島の非核化と朝米関係正常化の意思表明◇会話持続中に追加の核実験と弾道ミサイルの試験発射の停止―などを忠実に履行することにより、南北関係と朝米関係正常化の画期的な道をつくることを期待します。特に朝鮮半島の非核化などを媒介に、朝鮮半島の平和協定締結に消極的な米国を牽引するための主動的な措置を取ることを願います。

 トランプ政権は、朝鮮の前向きな措置に応じ、まず対朝鮮敵対政策の具体的で直接的な表現である韓米合同演習を中止または攻撃性、規模、期間を最小限に抑える必要があります。経済・外交制裁と圧迫も停止する必要があります。さらに、米国が本当に朝鮮半島非核化を望むなら、朝鮮が朝鮮半島非核化の条件として提示した軍事的脅威の解消と体制安全を確保する必要があります。朝鮮半島平和協定や朝米不可侵条約の締結など、朝鮮敵対政策の廃棄を法制度で保障すべきです。トランプ政府が70年以上にわたる朝米敵対関係を清算し、関係正常化を成し遂げれば、朝鮮半島の平和の歴史に残るでしょう。

 対決と消耗の歴史で綴られた朝鮮半島にも、胸いっぱいに平和の光が射しています。しかし、この光はいつなくなるかもしれません。

 今、平和のキャンドルをかかげましょう。日本の侵奪と外勢による分断を経験し、同胞相食(あいは)む戦争まで行った私たちにとって、平和は最高の価値ではないでしょうか。

 私たちはできます。キャンドルの光で、強固な朴槿恵政権を倒して民主主義をうち立てた私たちではないでしょうか。当局だけに任せておくことはできません。平和も私たちの手で作ることができるし、作らなければなりません。

 3月24日、光化門(ソウル市<クァンファムン>)に集まって平和のキャンドルをかかげましょう!

 朝鮮半島の強固な平和を願う市民、社会団体、宗教者、政党をはじめとする平和を願うすべての人びとの参加を呼びかけます。海外の平和勢力も各国で一緒に平和のキャンドルをかかげましょう!

 南北と米当局が誤った道に行かず、合意事項を忠実に履行し平和体制を構築できるよう、一方で支持・激励し、一方で監視・牽制しましょう。

 私たち自身が平和のキャンドルになりましょう! 釜山市民の皆さん、ぜひともに!

 2018年3月12日

 労働党釜山市党、緑の党釜山市党、代案文化連帯軍縮反戦平和行動、釜山慶南蔚山(キョンナムウルサン)烈士精神継承事業会、釜山を変える市民の力タンポポ、釜山平和と統一を開く人々、社会変革労働者党釜山党、正義党釜山市党

(注)ともに南北首脳会談を通じて合意した自主、平和、統一をめざす基本文書

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