2018年05月04日・11日 1525号

【今こそ安倍打倒・改憲阻止 東京・大阪でMDS集会開く】

 MDS(民主主義的社会主義運動)は4月21日大阪、22日東京で「安倍打倒・改憲阻止!MDS集会」を開催。佐藤和義委員長(東京)、山川よしやす副委員長(大阪)が基調講演(2・3面に抜粋)で、国内外で追い詰められた安倍内閣打倒、改憲阻止、東アジア平和構築の展望を明らかにし、民主主義に貫かれた社会への変革を訴えた。

3000万署名は地域を変え、自らも変える 大阪

 21日大阪集会は、構成詩で「安倍政権は今こそ退陣」と訴えた。「安倍ヤメロ」大横断幕を背に、各地域で使ったバナーなどを持ちコールとともに発言者が登壇。一気に「安倍やめろ」モードだ。

 トップバッターは、3000万署名戸別訪問での話をきっかけに初めて署名、デモに参加した大阪市の男性。「国が成り立つのは、国民が苦労し汗水流して働いて税金を納めているから。税金はウソとでたらめの政治のためではない。安倍政権は恥だ、とデモにも国会にも行った。安倍を倒すまでがんばる」

 3000万署名活動は人とのつながりを深くし自らも成長させた。「勇気を出してドアホーンを『エイ、ヤーッ』とやっと押した戸別訪問。今では2人一組チームが3つできる時もあり、出会った人との話を共有するのが大きな学び。署名集めは数の問題だけでなく、一筆一筆から個人史がにじみだし、平和を希求する声が聞こえると理解できるようになった」との枚方市の取り組みなど報告が続く。

 地域変革も不可欠だ。統一地方選に挑戦する「寝屋川 平和と市民自治の会」大同敏博さんは「安倍政権の憲法改悪、新自由主義を阻むには、それぞれの地域の変革が絶対必要だ。3000万署名の中から、小さいながらデモも開始。私たち自身も変わり、自治体を変える」と強調した。大津市議選に挑戦するZENKO滋賀・中川哲也さんは「憲法変えずに、憲法を生かした市政に変える。市民派議員を増やし、市民が社会の主権者として戦争と貧困、原発推進の政治を終わらせる」と決意を語った。

 「辺野古で座り込もう」と沖縄参加団、「働かせ方改悪阻止」となかまユニオンが呼びかけ、「一層の支援を」と原発事故避難者も訴える。5月日韓連帯スピーキングツアー、7月末ZENKOin大阪成功とともに、「すべての闘いをつなげて安倍を倒そう」とまとめられた。


核実験・ICBM中止歓迎/朝鮮半島平和構築へ/東京

 22日の東京集会は、この日朝刊各紙が報じた「朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)『核実験』『ICBM(大陸間弾道ミサイル)発射』中止」を断固歓迎するとの司会者の言葉で始まった。

 日韓連帯スピーキングツアーに向けた発言で、ノー!ハプサ(合祀)の山本直好さんは「朝鮮戦争の休戦協定に『すべての外国軍の撤退』が定められている。米軍はそれを破って居座り続けてきた。トランプが米朝首脳会談に応じ、安全を保障したことは重要。唯一残された冷戦構造の終結へ一歩を踏み出した」と評価。「南北分断は、植民地支配していた日本軍の武装解除のため南に米軍、北にソ連軍が進駐したことが始まり。日本には南北和解のサポートをすべき大きな責任がある」と強調した。

 第9次横田基地公害訴訟原告団の塚本秀男さんは「オスプレイCV22は横田から米韓合同演習に向かい、北朝鮮領内に深く入り込んで拉致や人質救出を行う訓練に。横田基地には沖縄・伊江島からパラシュート降下訓練が移転し、450人規模の特殊作戦輸送部隊が配備される。アジア各地に出撃していく基地として衣替えが進んでいる」と、緊張緩和に逆行する危険な動きに警告を発した。

 各地域から、「来年の横浜市議選に立候補予定の青島まさはるさんを囲むタウンミーティングに毎回、新しい参加者がある」(神奈川)「国会前の若者たちのように、自分の言葉でコールし、自分の言葉でプラカードを作りたい。こんなにヘイトスピーチを広げた安倍政権は絶対つぶさないと」(東京北部)などの発言が続く。

 足立区議の土屋のりこさんは「自治体を変えよう。足立区は1518億円もの基金をため込んでいる。これを住民福祉に使えと要求していく。市民が自ら治めることが自治体の基本」とアピールした。

 「月桃の花」歌舞団の岡野愛(まな)さんは「社会運動プラス文化の二つが支えあっているのが魅力的。文化の力で喜怒哀楽を共有し、『怒ろうよ』『悲しもうよ』と言葉に出そう」と5月12日福島公演への賛同を呼びかけ。歌舞団による『ダイレクト』の歌声が集会のフィナーレを飾った。

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