2018年06月08日 1529号

【札幌 「独裁のためには敵が必要」】

 22日、札幌集会は20人の参加で、キム・ジョンヒさんの講演のあと、闘いの状況と背景について活発な質疑応答があった。

 「独裁のためには敵が必要だ。独裁政権はいつも北朝鮮カードを使って弾圧してきた。融和ムードでも根強く存在する勢力があると思う。彼らは敵を作って利用して支持を得てきた。しかし、ロウソクデモで多くの国民が独裁の中身を知った。今、文政権は80%の支持を得ている」―南北融和を望まない勢力についての問いに対する答えだった。

 「韓国でのロウソクデモのエネルギーがどこから来るのか」の問いには、「ロウソクデモは瞬間的にできたものではない。韓国では60年代に権力と闘う権利を持って以来、独裁と闘い続けている。労働者がロウソクデモでも先頭で闘ってきた。ひどい独裁者のもとでは強い抵抗がある。それがエネルギーになっている」

 文政権下でも基地建設は続き、大手メディアの報道は十分ではないという。抵抗運動の現場で先頭にいるキムさんの言葉は、日本の政治状況にも展望を示すものだった。
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