2018年06月15日 1530号

【改ざん・隠蔽で国会崩壊/張本人 安倍を倒す/もう一押し国会前へ/5.31総がかり行動 国会前に怒り結集】

 5月31日、衆院本会議で「働き方改革」一括法案が強行採決され、大阪地検が佐川前国税庁長官ら38人全員を不起訴にした直後、総がかり行動実行委員会の国会前行動に700人が結集した。

 高田健さんが主催者あいさつ。「党首討論でまともに答えずはぐらかす。改ざん、隠蔽を繰り返す。新しい問題で追及しても全く答えない。国会崩壊だ。厚い壁に見えた朴槿恵(パククネ)はキャンドル革命で打倒された。6月10日新潟県知事選の市民・野党統一候補勝利と国会前大集会で安倍を引きずりおろす。もうひと踏ん張りだ」と訴えた。駆けつけた社民・立憲民主・共産各党議員は「でたらめデータによる『働き方』法案は労政審に差し戻せ」と強く抗議した。

 3人が連帯あいさつに立つ。立憲デモクラシーの会の中野晃一さん(上智大学教授=政治学)は「どうしたらこの政権を倒せるか、途方に暮れる時もある。政治・社会・経済をめちゃめちゃにされ、子や孫に渡すわけにいかないという怒りが原点。こんな政治は許せない。退陣求める声を大きく」と声をあげた。弁護士の大江京子さん(改憲問題対策法律家6団体連絡会事務局長)は「16世紀の思想家ボエシはトップの周辺に集まる者はトップに媚(こ)び、権力を笠に着ておこぼれに預る≠ニする『自発的隷従論』を著した。自発的隷従の鎖がつながり、圧政秩序を構成する。首相への忖度(そんたく)で行政を歪め、利益を貪(むさぼ)る権力の私物化構造を許してはならない。笑いとユーモアをもちながら絶対諦めない精神を」と呼びかけた。

 雇用共同アクション事務局長の伊藤圭一さんは「労基法に縛られない自由な働き方なんてない。200年の闘いで労働者が勝ちとった経営者を縛る武器が労基法だ。仕事量をコントロールする権限はなく、生活時間を奪われ過労死が増える。『現実を見てほしい』という過労死遺族の涙ながらの訴えから逃げた」と批判し、法案の数々のウソを暴いた。

 集会前はこの日も『イマジン』『上を向いて歩こう』『真実は沈まない』の歌声が響いた。



若者ら2000人が6.3新宿デモ「安倍・麻生やめろ」

 6月3日、若者を中心に2000人が「改憲反対」で共闘し、新宿駅周辺をデモ行進。「未来のための公共」は「安倍はやめろ、麻生もやめろ」「まともな政治をあきらめない」と元気に訴え、沿道の人びとの共感を得た。

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