2018年07月06日 1533号

【日立は英国での原発建設から撤退を/株主総会会場前で宣伝行動】

 日立製作所の株主総会が6月20日、東京ドームシティホールで開催された。日立が進める英国ウェールズでの原発建設計画について総会で質問・意見表明を―会場に向かう株主たちに訴える「日立製作所による英ウィルヴァ原発輸出反対キャンペーン」の宣伝行動が雨の中、1時間にわたって繰り広げられた。

 キャンペーン世話人のii正明さんがマイクをとる。「日立は3・11で爆発した福島第一原発をつくった原発メーカー。しかし、原子力損害賠償法により何らの責任も負っていない。その日立が英国政府から融資を引き出し、2基の原発を輸出する。原発製造を日立がこれからも続けることを私たちは認めてはいけない」と力を込め、「株主のみなさんは日立が原発から手を引き、再生可能エネルギーを推進する会社へと生まれ変わるよう声をあげてほしい」と呼びかけた。

 この日は、「日立は雇用を破壊する『黒字リストラ』をやめ、労働者の人権を守れ」と求める「日立関連労働者懇談会」の人びとも宣伝行動。「日立の今年3月期決算は3629億円の過去最高益となった。一方、グローバル経営の加速で国内従業員数は9年前と比べ6万6千人以上減った」と告発する。中西宏明会長が経団連会長に就任した日立に対し、「人を大切にする経営」への転換を迫る共同行動が実現した。

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS