2018年07月20日 1535号

【原発ゼロ!すべての原発 再稼働反対! 首都圏反原発連合が国会前集会】

 「安倍晋三は原発やめろ」「首相もやめろ」。国会正門前にコールが響いた。7月7日、首都圏反原発連合が主催した反原発☆国会前集会に約1000人が集まり、立憲民主党や共産党の国会議員もかけつけて、原発ゼロ・再稼働反対を訴えた。

 大飯原発差し止めを取り消した名古屋高裁金沢支部の判決、東海第2原発を新規制基準「適合」とした原子力規制委員会の判断―新基準を是として再稼働を急ぐ動きに参加者は危機感を募らせ、プラカードやコールで再稼働反対を強調した。

 原発から電力をまかなっている割合は現在2%に過ぎない。原発ゼロの会の初鹿明博衆院議員(立憲民主党)は野党4党で3月に国会提出した原発ゼロ基本法案が審議すら始まっていないことを批判。「原発が高くつくことは明らか。安くて安全安心のエネルギーとは95%の人が思っていないが、5%の者が進めている。審議させるよう後押ししてほしい」

 原子力資料情報室のケイト・ストロネルさんは米国の議会関係者と日米原子力協定やプルトニウム問題に関して意見交換を重ねてきた。「アメリカとの交渉で北朝鮮は『日本にはプルトニウムがこんなにある。何ごとか』と言うだろう。だから、首脳会談の過程でも日本のプルトニウム削減が問題になった」。東アジアの非核化の観点から、日本の脱原発の意義を訴えた。

 精神科医の香山リカさんは「粘り強くやっても安倍政権を変えられず疲れたら、世界に目を向けると心は折れない」と話す。「あの北朝鮮が変わろうとしている時代に安倍だけが非核化の足を引っ張っているではないか、と」

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