2018年10月19日 1547号

【さようなら原発北海道集会に400人 山城議長が知事選勝利報告 「官邸の鼻っ柱、へし折った」】

 「原発と沖縄闘争から日本の民主主義を考える」をテーマに「STOP再稼働! さようなら原発北海道集会」が10月6日、札幌市で開催。台風接近の悪天候の中、400人が参加した。

 北海道内で事業展開する「コープさっぽろ」の麻田信二会長理事は、9月の北海道胆振(いぶり)東部地震に伴う大停電の責任が、泊(とまり)原発再稼働にこだわり原発以外への投資を怠った北海道電力にあると指摘。小野有五・北海道大学名誉教授は、国・道・北電に大停電対策の実施を求める全道緊急署名を提起した。ルポライターの鎌田慧さんは「原発と沖縄は民主主義のあり方に関わる日本の二大闘争。沖縄県知事選勝利は大きな一歩」と述べた。

 集会のメインとなったのは沖縄平和運動センターの山城博治議長。「翁長雄志前知事の提唱した『誇りある豊かさ』の夢を継ぐか、中央からカネをもらって生きるかが問われた県知事選だった。勝利で首相官邸の鼻っ柱をへし折り、そんなカネは要らないという県民の意思を示せた。就任前の県政レクチャーを断ってまで辺野古の座り込み現場に来た玉城デニー新知事を見て、この人は本物、やってくれると確信した。あなたの遺志を継ぐ知事が生まれた、と翁長さんの墓前に報告できる」と勝利の意義を強調した。

 「参院選で伊波洋一さんが勝った翌日に沖縄防衛局が高江に来た。勝っても負けても安倍政権は沖縄に襲いかかってくると思うが、前知事が命をかけて作った流れが改憲も止めつつある。厳しい情勢のときこそ明るくやってきたし、今後もやりたい」。玉城新知事とともに辺野古新基地建設を阻止する決意を示した。

 参加者全員で『今こそ立ち上がろう』『座り込めここへ』を合唱。原発再稼働反対のメッセージボードアピールで集会を終えた。



ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS