2018年11月16日 1551号

【止めよう!改憲発議 辺野古新基地許さない/国会正門前に1万8000人】

 憲法公布72年の11月3日、「止めよう!改憲発議―この憲法で未来をつくる国会前大行動」に1万8000人が結集した。

 主催者を代表し、総がかり行動の福山真刧(しんごう)さんが「外国人技能実習生の権利侵害、昨年度失踪者7000人の実態を放置し、出入国管理法改定案が閣議決定された。改憲・辺野古新基地強行の犯罪行為を犯す安倍政権打倒を」とあいさつ。野党議員は憲法理解・歴史認識の歪みを指摘し、国民の権利利益を守る行政不服審査法を国が使う茶番を糾弾した。

 連帯あいさつでも、安倍政権のでたらめさが暴かれる。日本体育大学教授(憲法学)の清水雅彦さんは「国家権力制限規範が憲法。99条の尊重擁護義務を負うのは天皇・大臣・国会議員・裁判官など公務員で、国民ではない。憲法を踏みにじる政治から法の支配を取り戻すことが民主主義だ」と指摘。安全保障関連法に反対する学者の会・東京大学教授の小森陽一さんは「11年前、改憲賛成65%・反対22%から出発し、多数派を形成して第1次安倍政権を追い落とした。3000万署名をやりきり、世論を変えよう」と呼びかけた。

 沖縄・反核・反差別の課題が提起される。オール沖縄会議共同代表の高里鈴代さんが登壇。「“辺野古新基地は認めない”民意で野党・市民・経済界がつながり行動したから勝利した。改憲国会を許さず、つながってほしい」。バンクーバー9条の会の久保田竜子さんは「LGBT(性的少数者)・女性・障がい者・沖縄・朝鮮学校差別は、加害を認めない歴史認識と重なる」と抗議した。

 「国連総会で『核兵器禁止条約の署名・批准を広げる決議』に日本は反対投票した。核兵器は国際人道法違反。禁止条約批准を求めよう」と訴えるのは、ピースボート共同代表の川崎哲(あきら)さん。「24条変えさせないキャンペーン」の濱田すみれさんは「個人の尊厳と婚姻の自由、両性の本質的平等をうたう24条を変え“家族”を押し出す自民党改憲案は、個人の尊厳を奪い侵略戦争に突き進んだ歴史を思い起こさせる」と批判した。

 総がかりの高田健さんが、「改憲発議させない」「辺野古新基地建設許さない」「朝鮮・韓国との民衆連帯で東アジアの平和を実現」の3つを柱に様々な課題を闘い、安倍を倒そう、とまとめた。

 ZENKOは正門前南側に陣取り、『安倍やめろ』の大幕を掲げて大行動の成功を担った。

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