2019年02月22日 1564号

【鶴見は「沖縄」だ!/儀保昇さん迎え市民のつどい/横浜市政を変える 青島まさはるさん決意新た】

 「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」代表の青島まさはるさんとともに横浜市政変革をめざす市民のつどいが2月9日、同市鶴見区で開かれた。

 つどいは「鶴見は『沖縄』だ!」と銘打たれた。「沖縄の新基地建設を止めることは横浜市民自らの課題」「沖縄の自治を守らずして横浜の自治は守れない」との思いを込めている。沖縄からは、昨年4月の「辺野古ゲート前連続6日間500人集中行動」の実行委員会共同代表、儀保昇さんを招いた。

 儀保さんが強調したのは、“地元の頑張り”と“直接行動”の大切さ。「本部(もとぶ)町豊原区のP3C対潜哨戒機基地反対闘争では地元区長を先頭に農民が立ち上がり、防衛施設局の測量を追い返した。道端に立って抗議するだけでは相手は何とも思わない。身を挺して工事の進行を止めないといけない」。そして付け加えた。「“沖縄にも鶴見にも基地はいらない”の寄せ書きにはがっかりする。“すべての基地をなくせ”は“いつまでも沖縄に固定化しておけ”の裏返しに聞こえる。日本が変わらない限り変わらない」

 青島さんを応援する人たちが次々にマイクを握る。「若者手当の政策に共感してくれた市民の方の助言で政策PRの動画をつくった」「インターネットのライブ配信『青いシマシマスタジオ』を開設。拡散してほしい」。鶴見区在住者らからは「中学校給食をぜひ実現してほしい」などのビデオメッセージが届いた。

 元国労横浜保線区分会長の関口公伸さんは「33年前、国鉄分割民営化を認める国労の方針転換を阻止するため青島さんたちが頑張ってくれた。お礼をこの横浜市議選でしたい」とエールを送る。福島原発かながわ訴訟原告団長の村田弘(ひろむ)さんも駆けつけ、「支援する会をつくろう、と最初に声をかけてくれたのが青島さん。2月20日、国と東電の責任をはっきりさせる判決をかちとる」と決意を述べた。

 暮らしを置き去りにしてカジノを進める現市政に怒りの発言が相次ぐ。「担任の先生が産休・病休になっても代わりの先生が来ない。小学校の給食代が値上げされたが、デザートのメロンは8分の1から16分の1に」「子育て世代は川崎や世田谷に流出。将来の横浜市の財政が弱体化する」「横浜市はこの3年間、住宅を建てていない。若い単身者は応募すらできない」

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)の神谷宗孝さんからは、沖縄県民投票に連帯する市民投票の呼びかけがあった。「小学校4年生の女の子が虐待死。何度訴えても声が届かず、暴力が激しくなった。沖縄も同じ。本土の人間が当事者として声を上げなくてはならない」。儀保さんは「市民投票を心強く思う」と歓迎した。

 最後に青島さん本人が「中学校給食がないのに、議員報酬は全国一の1650万円。自治がこんなに遠いまちはない。市民に政治を取り戻す。正月に来た母は『やるんだったら負けるんじゃないぞ』。とことん闘う」。妻の美千代さんは「夫には、一番弱いところにしわ寄せが行く日本の状況に一石を投じてほしい」と推薦の言葉を語った。
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