2019年04月12日 1571号

【「月桃の花」歌舞団 ガマ人間あらわる 鹿児島公演 公開リハ―サル60人で大成功! 市民は大きな期待を寄せる】

 「月桃の花」歌舞団は、8月11日鹿児島県薩摩川内(せんだい)市で、フクシマ・オキナワとつながる希望のミュージカルコメディ『ガマ人間あらわる』鹿児島公演開催を準備している。川内原発は、福島第一原発事故後、新規制基準のもと2015年に初めて再稼働された原発だ。立地地域での初の公演となる。

 現地に協力者を広げるために1月、薩摩川内市久見崎海岸の反原発テント村で活動している人たちの新年会に参加。名刺交換から始まった。また、フェイスブックで、鹿児島や九州に住んでいる人に友だちリクエストを広げ、「薩摩川内市に行くので会いたい」とメッセージを送った。

 新年会やフェイスブックでつながった人たちから、6人の方が会ってくれることになった。「できればお知り合い、友人を連れてきてほしい」と依頼すると、私たちが訪れた2月2〜3日に友人や知人を連れてきてくれた。会えた人に「とにかくステージの中身を観てほしいので、3月24日の公開リハーサルに来てほしい」と直接お願いした。

 九州電力の関連企業で働く人も多く、「私は表立って原発反対を言えないけれど、この公演を成功させるために協力したい」と、原発立地で暮らすことの苦悩を率直に語る方とも出会えた。出会った人が、さらに友だち、知り合いに口コミやSNSで拡散し、公開リハーサルへの参加を呼びかけてくれることも。

 そんな中で迎えた公開リハーサル。地元の高校演劇部の生徒4人をはじめ、約60人が続々と駆けつけてくれた。

 「戦争、原発、派遣会社の3つの命が捨てられそうになったけど、最後すべて救われてよかった」「派遣社員や追い出し部屋の場面が、一番印象に残った」と言う高校生、「ミュージカルや文化的なもので広げることが大切」と話す人など、歌舞団のミュージカル公演に対する期待を肌で感じた。

 原発立地、薩摩川内市での『ガマ人間―』公演を400席満席で大きく成功させたい。つながりと共感・感動を広げ、声を上げる空間をともに作り出せたらと思っている。

(「月桃の花」歌舞団 西日本巡回公演担当 廣田和也)
 
★鹿児島公演プレ企画 5月4日(土)13時開演(薩摩川内市国際交流センター)
鹿児島公演 8月11日(日)14時開演(同)

★茨木公演公開リハーサル 5月18日(土)14時開演(大阪・茨木市立中津コミュニティセンター)
茨木公演 6月15日(土)14時開演(茨木市立男女共生センター ローズWAMホール)

◆問い合せ TEL 06-6885-8475 Email info@gkabudan.jp

 
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