2019年04月12日 1571号

【安倍政治を問う地方選始まる 大阪市議選に立つ山川よしやす候補 都構想・維新を一掃しよう】

 「みなさん、この国は誰のものですか」。3月29日にスタートした大阪市会議員選挙(定数83)で、市民派として城東区(定数5)から立候補した山川よしやすさん(「平和と民主主義をともにつくる会・大阪」代表)は、第一声を選挙事務所近くの商店街の入り口で発した。

 「この国は私たちのものです。ところが、安倍首相は自分が国を代表しているかのように言っている。主権在民。主権を確立し、社会を変えていきましょう」

 安倍政治のデタラメさに輪をかけているのが大阪維新だ。大阪市政は維新10年の間に、福祉・医療の切り捨て、中小企業切り捨てが進み、市民生活に大きなしわ寄せがされている。維新は「身を切る改革」をうたい文句に幻想を振りまいてきたが、結局身を切られたのは市民だった。

 山川さんは一つひとつ具体的な数字をあげ、徹底して批判した。「介護保険料は全国一高い。保険料が払えず差押えされた人は872人。これも全国一」「商店街・小売業振興費は25分の1に削減、5年で3万5千件もの事業所を倒産させたのが、維新政治です」。山川さんの基本政策は維新の対極、「税金は徹底して人に使う」。最低賃金1500円、給付型奨学金、保育料無償化などなど。

 定数5の城東区、維新が2議席を占めている。何としても、落選させなければならない。カジノ・万博と多額の税金を博打(ばくち)やイベントにつぎ込み、教育や社会福祉を切り捨てる―この路線を突き進むための都構想。維新批判に力が入るのは当然のことだ。

 こんな山川さんに推薦や支持を決めた政党、労働組合は多い。社民党、緑の党グリーンジャパン、そして全日建連帯労組、全労協など。誠実で地道な活動が信頼を高めた。4年前の初挑戦以来、何よりも地域の人びとと語る場をつくってきた山川さん。その考えに共鳴する人はどんどん増えた。長年、地域で生活相談員を務め、いまでは毎月曜日に山川事務所で相談会を開いている逢坂幸廣さんは「いよいよ市会選。大阪維新のひどいこと。山川さんを必ず市会に送りましょう」と檄を飛ばした。

 山川さんが書記長を務めるMDS(民主主義的社会主義運動)の佐藤和義委員長は「維新を解体し、参院選挙をまたずに安倍改憲を阻止しよう。MDSは全力をあげて当選をかちとる」とエールを送った。

 安倍に勝つ、維新に勝つ。市民とともに闘う選挙戦がスタートした。



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