2019年04月19日 1572号

【議会を変える 市民と変える 維新市政ゆるさず市民自治進める 大阪・枚方】

 人口40万人の中核市、大阪府枚方(ひらかた)市でも、4月14日告示、21日投開票で市議会議員選挙が行われる。維新市政を変え市民自治を発展させようと奮闘する、手塚たかひろ市議と松田久子さん(平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会)に思いと訴えを寄せてもらった。

市民の要求を前に 手塚たかひろ

 この8年間、市民の運動、要求を前に進めることが私の役割だと考え、市民とともに行動し議員活動を行った。

 主だったもの3点をあげる。

 (1)市民が参加し、自由に発言できる、市民に開かれた市議会づくりに努めた。請願した市民は、10分以内の制限があるものの議会で直接意見を述べることができるようになり、市民の権利が前進した。8年間で23件の請願が出され、私は、議員では最大の12件の紹介議員になった。美術館建設の白紙撤回、生涯学習市民センターや図書館への指定管理者制度導入の撤回など請願は残念ながら否決されたが、市民が市政に対し積極的に発言する機会を確保した。

 (2)公園の緑を壊し税金をむだづかいする、市民無視の美術館建設阻止を市民とともに取り組んだ。連日公園に集まり、情報や意見交換を行った。議会に市民の声を届け、建設を白紙撤回させた。こうした市民の経験は、香里ケ丘図書館に市民の声を反映させる取り組みに続いている。

 (3)政務活動費の受け取りを拒否し、自らの議員報酬半減を8年間実行した。政務活動費の廃止は共産党も含めて反対なので実現していないが、議員報酬は当初より数%引き下げられた。

 いま維新市政は、民間企業の儲けのために市の公共施設を提供し、市民サービスを低下させ、市民負担を増加させている。

 枚方市駅周辺再開発計画は、超高層マンション建設のために民間企業に市有地を売り払い、市役所を駅から遠くに移転させる。市の負担金216億円を捻出するために、駐車場有料化、高齢者などへの補助金カット、図書館分室廃止、事業の民営化など市民サービスの低下をもたらす。そのうえ、市の借金も膨れ上がる。大企業にやさしく市民に冷たい維新政治そのものだ。維新の言う「身を切る改革」とは、市民の身を切る悪政≠セ。

 枚方市議選は、伏見維新市政、それを容認している議会を変える選挙。がんばり抜きたい。


子育て・介護の切実な声から 松田久子

 4月市議会議員選挙に挑戦します。枚方で33年間、福祉・介護の仕事をしながら2人の子どもを育ててきました。その経験を生かし、枚方を子育てや介護が安心してできる町にしたいと考えています。

 枚方市も、保育所の待機児の解消を言います。現実には、保育所探しに苦労するお母さんたちの声を聞きます。小学校に上がれば留守家庭児童会に子どもを預けますが、土曜日が閉室です。そのため土曜日開室を希望する方が1200人もいます。子育て中の方の切実な声が反映される市政に変えなければなりません。

 また、介護の問題も、介護保険制度の改悪で深刻な状況になっています。介護保険料はアップし、介護サービスの利用料(住宅改修や福祉用具購入の費用も含む)も1割負担から2割、3割負担が導入されました。これまで要支援の方が利用していた通所介護や訪問介護が地域の独自事業(地域支援総合事業)に変えられ、地域の「多様な受け皿」(安上がりのサービス)へと移行させられています。介護サービスが、必要な方に届かない状況が作られています。

 介護事業所も、介護報酬の引き下げや介護職員の不足などで厳しい経営状況に追いやられています。介護保険制度を使いやすい制度に変えていくことは当然ですが、市として独自に、利用者や介護事業所、介護職員への補助制度を設ける必要があります。

 枚方市は、独自の補助制度を設けるどころか、これまで補助していた外出支援のための「バスカード」も廃止。坂道も多い枚方市で、赤字路線を廃止してしまう民間バスまかせでは、交通弱者を救うことはできません。

 民間企業に丸投げし枚方市駅前に高層マンションを建てるような駅前再整備は要りません。市民のためにお金を使う、そして福祉・介護を大切にする、笑顔あふれる枚方市に変えたいと思います。

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