2019年04月19日 1572号

【安倍政治NO!政治の私物化NO!/新元号発表後初の国会前行動/共謀罪法・秘密保護法 廃止せよ】

 統一地方選前半戦投開票の翌4月8日、新元号発表後初となる国会議員会館前行動が共謀罪法NO!実行委員会などの主催で取り組まれた。

 MIC(日本マスコミ文化情報労組会議)事務局長の岩崎貞明さんが主催者あいさつ。「官邸による記者攻撃をはねのけようと3月14日、600人が官邸前に集まって抗議行動をおこなった。知る権利を守るインターネット署名も呼びかけている」

 国会議員は「二階(俊博)自民党幹事長の地元(和歌山県議選御坊市区)で8期務めた現職の自民党議員を破って共産党候補が当選した。安倍政治ノーの審判が下されているのは明らか」(共産党・吉良よし子参院議員)「私物化された政治に対して足元から民主主義をつくるうねりが広がっている。映画『金子文子と朴烈』を見た。文子を弁護した布施辰治弁護士は『すべての人間は逮捕されれば社会的弱者になる』と。社会的弱者が権力に狙われる状況を変えていかなくてはいけない」(社民党・福島みずほ参院議員)と連帯アピール。

 参加者からは「労働者を収奪してきたカルロス・ゴーンに一片の同情もないが、いったん保釈しておいてまた収監するとは何ごとか。権力のやりたい放題は見逃すことができない」(総がかり行動実行委員会・高田健さん)「4月1日は政治ショーのひどい一日だった。安倍首相は『人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ』。辺野古に土砂を投入し、ジュゴンを殺した人に『美しく』などと言ってほしくない。支持率アップのために天皇を利用した」(憲法会議・高橋信一さん)といった発言があった。

 行動後の院内集会では、水島朝穂・早大法学学術院教授が「憲法の改正か、憲法の改ざんか」のテーマで熱弁をふるい、「菅官房長官は11時半とされていた記者会見を11分待たせた。元号は国家による時間の管理。平成の30年は平和だったというが、日本は戦争にどっぷり浸(つ)かっていた。安倍政権の5つの統治手法―情報隠し、争点ぼかし、論点ずらし、友だち重視、異論つぶし―を打ち破ろう」と呼びかけた。

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS