2019年04月19日 1572号

【横浜市議選 青島まさはるさん 大健闘 初挑戦で4525票 「若者の声を市政に」に反響】

 横浜市議選(鶴見区=定数7)に立候補した「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」代表の青島まさはるさん。初挑戦にもかかわらず4525票もの支持を得る大健闘だったが、最下位当選者に約3千票届かず、次々点で惜敗した。

 開票は午後9時ごろ始まった。選挙事務所には支持者がしたためた「必勝」の墨書が掲げられ、開票所からの知らせを待つ。大阪で知事・市長とも維新が押さえた、北海道知事選で野党共闘候補が敗れた、といったニュースは入るが、肝心の横浜市議選の開票は遅々として進まない。11時半になっても、発表は14人の候補全員が得票ゼロで横並びだ。

 集まった支持者たちは「街頭の手応えはよかった」「自分からすすんで握手を求めてくる人も」「波が来ていた」とこもごも語り合う。青島さんも「卒業後30年間会ってなかった教え子と行き会い、支持を約束してくれた」。福島原発かながわ訴訟原告団長の村田弘さんからは「祈る必勝」のメールが寄せられた。

 開票所から「現職の票が多く積み上がっているように見える」と伝わってきた。「うーん、厳しいか」。終電の時刻が迫り、「最後まで希望を持ちましょう」と事務所を後にする人も。投票率40・61%という情報に、「23万(3688)人の有権者のうち9万(4898)人しか投票してない。これっておかしい」「投票したからってすぐ何か変わるわけじゃない、ということなのか」と会話が交わされる。

 日付け変わって午前1時20分、得票が確定した。自民3(1増)、公明・共産・立憲民主・無所属各1。当選7人中、現職が5人を占めた。

 青島さんは語る。「悔しいのは自民党がきれいに票割りし、3議席とったこと。一方で、議員経験者2人が落選し、無所属市民派の私の票が国民民主や維新の候補を上回った。既成政党を抑えて、市民の変革を求める声が示された」。消費増税反対やカジノ反対、中学校給食実現に加え、全国一高い議員報酬1650万円の半減や月額5万円の若者手当創設などの主張が共感を呼んだ。「街頭で『半減の人ですね』と言われた。最終日、500人ほどに握手したが、若者が多かった。若者手当の政策に『すぐもらえるんですか』『若者支援策がない。ぜひやってほしい』といった声が。『絶対あなたに当選してほしい』と、初めて選挙運動に携わった人もいる」

 今後も全戸訪問を続ける。「市民はワンイシューではなくいろんなことに怒りを持っている。地域のすみずみに入り、多面的に組織していきたい」と青島さんは前を向く。



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