2019年06月14日 1579号

【足立区議選を振り返って/土屋さん再選は政策への明確な支持/壮観で自信に満ちた選挙戦】

 5月26日の足立区議選で土屋のりこさんは見事再選を果たした。前回のような風は吹かなかったかもしれないが、4年間の議員活動に裏打ちされた明確な支持に基づく勝利だったと言える。

 選挙中掲げたスローガン「安倍政治からあなたを守ります」は、足立区民にはっきりと支持された。土屋さん自身も選挙後に述べているように「再選を勝ち取れたことは、土屋のりこ個人の勝利ではなく、平和と民主主義をめざし闘ったすべての人の勝利」だ。今回から新社会党や多くの労働組合の推薦を受け、まさしく安倍政治に対する明確なNO!を多くの人々と共に足立の地より作り上げた選挙であった。

 こうした評価は、3月初旬から始まった辻立ちの中で具体的に感じることができた。私がこれまで経験してきたチラシ配布ではなかなか多くの市民に受け取ってもらえなかったものだが、「土屋のりこ通信」を配布すると二人に一人は受け取ってくれると思えるほどであった。

 「土屋のりこ通信」は政策で埋め尽くされた文章の多いチラシであったが、あるスーパー前ではベンチで10分以上チラシに目をやり読み続けるお年寄りを目にした。さらに、区内全戸に配布したチラシを読まれていたのだろうか、辻立ちをしていると家の中からわざわざ出てきて「私は土屋さんのファンだ。一番良いことが書いてある」と支持の言葉を伝えてくれる方がいた。チラシ受け取り率の高い地域は、都営住宅の近くであり、安倍政治の被害を一番に被っている所得層が住む地域であった。土屋さんの演説で明確に安倍政治反対をアピールしつつ、チラシで政策を訴えれば支持が大きく広がると確信できた。

 5月19日の告示後は、今回から可能になった政策チラシ配布をしながら、チラシを受け取ってくれた市民と徹底した対話戦術を展開した。候補者が演説を行う中、支援者たちは駅ロータリーいっぱいに広がり、また都営住宅ではあちらこちらの棟に走り出し、チラシを受け取った人に「議員報酬削減と言っている人は他にもいるが、土屋さんは実行してきた人。議員特権をなくし、市民の暮らしへ」「足立区は介護保険料が23区で一番高い。区にはお金はあるのだから安くできる」と訴えて回る。見ているだけでも壮観で自信に満ちた選挙戦を展開できた。

 とりわけ都営住宅での反応が非常に良く、期日前投票2日目には、土屋支持を呼びかけると「大丈夫よ。土屋さんに入れてきたから」と投票を済ませた二人にお会いできるほどであった。また、ある人は「福祉を一番まじめに取り組んでいるから土屋さんに入れる」と支持の理由を語ってくれた。土屋さんの勝利はこうした政策に対する明確な支持の積み上げの結果だと言える。

 私たちはこの結果を受け、足立の地より安倍政治を具体的に変えていく活動を展開しなければならないと責任を感じている。議員報酬削減と同様「口先だけ」ではなく、生活保護受給問題、就職支援問題、学費完全無料化など安倍政治が切り捨ててきたものを取り戻していくことを、選挙戦を闘った多くの仲間、支援者と共に担いたいと決意している。

(平和と民主主義をともにつくる会・東京 石島孝)

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