2019年06月14日 1579号

【札幌集会 沖縄と済州の闘いは同じ】

 スピーキングツアー3回目となる札幌集会は24人が参加。取り組みが本格的に動き出したのは4月中旬になってからだが、チラシは前回の倍近い1500枚以上を配布。その努力が結実し、過去最多の参加者数となった。

 国会でろくに審議もされないままドローン規制法が緊急提出、成立する情勢の中で、奥間さんは「ドローンで基地建設の実態を暴いてきた自分を狙い撃ちする法律だ」と述べ、危機感を抱きながらも安倍政権を追い詰めてきた自らの闘いへの自信を示した。

 済州島への新基地建設に反対し、道庁舎に座り込んで闘う現地から、ノ・ミンギュさんの臨場感あふれる報告に参加者は熱心に聴き入った。

 参加者からは「技術者の視点から基地建設に抗議し続ける奥間さんの活動に熱いものを感じます」「市民が反対しているのに国が力尽くで抑え込もうとしている点で沖縄も韓国も同じ」「文在寅政権になって良い傾向と思っていたのに、アメリカとソウルによる圧政は終わっていないと痛感した」などの感想が寄せられた。首都から遠い離島に、民意を踏みにじって暴力的に基地などの不利益が押しつけられている点で、両者に共通点を感じる人が多かった。

 集会後は札幌駅前で、初参加者も含め10人で交流会。「韓国では学生が歴史を学ぶと単位になるので懸命に勉強し学生同士で討論もする。日本の学生は部活ばかりで勉強や討論をする機会がない」(通訳の朴権浩<パク・コンホ>さん)「済州道知事は基地推進だが沖縄は知事が基地反対のところが違う」(奥間さん)などと熱い意見交換が続いた。

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