2022年12月09日 1751号

【2022ZENKOスピーキングツアーがスタート 東アジアの平和へ 琉球弧の軍事化阻止の闘いに連帯】

 「今すぐ戦争止めよう!東アジアに平和を!」とZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)が呼びかける2022スピーキングツアー(全国9会場)が、11月26日北海道・札幌、27日東京・北区の集会を皮切りにスタートした。

沖縄連帯 国際連帯で戦場にはさせない 東京

 東京集会は27日北区で行われ、オンラインを含めて100人以上が参加した。

 イラク労働者共産党書記長のサミール・アディルさんは「今日ほどの安全と存立への脅威は第二次世界大戦以来見たことがない。貧困、飢餓、インフレ、気候変動の惨劇は、グローバル資本が戦争や脅威を仕掛け生き残りをかけて闘っていることを示す」と世界の危機を述べる。だからこそサミールさんは「沖縄と日本の民衆の闘いは人類の闘いの一部」と琉球弧(南西諸島)の軍事化反対運動に対し世界平和への闘いとして連帯を誓う。DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)国際委員会ジェラルド・ダルボンさんのメッセージ(2面に別掲)と、「ノーモア沖縄戦 命(ぬち)どぅ宝の会」新垣邦雄さんの講演が連帯を強く呼びかけた。

 市民の発言も「戦争反対」を訴える。沖縄戦で父を亡くした荒川区の小谷野浩さんは遺骨収集活動への思いを、「沖縄戦跡・遺骨救出資料展実行委員会」の杉山英一さんは沖縄戦跡のパネル写真、戦争プロパガンダの紙芝居などを展示し、戦争を語り継ぐ決意を示す。

 「非核市民宣言運動・ヨコスカ」「ヨコスカ平和船団」は「戦争をさせない。琉球弧の島々を沖縄戦の再来にさせない」との決意を文書アピール。「横田基地公害訴訟原告団」副団長の塚本秀男さんは「静かな夜と平和な空を返せ」と約50年の裁判闘争を報告。横田基地の周辺には多数の学校などがあり、「普天間基地と同じ」と基地撤去の運動を毎月展開している。各地のZENKOも活発な運動を発表した。千葉は東海第二原発を「古くて危険」と街頭で訴える。北部と関東青年は「沖縄・南西諸島の軍事要塞化写真展」を開催し、多数の市民と意見を交わした。

 新垣さんに連帯の寄せ書きを送る。「月桃の花」歌舞団のリードで沖縄戦再来を許さないとの思いを『月桃』合唱に込め、連帯を誓い締めくくった。



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