2005年05月20日発行887号

【兵庫・西宮市直接請求運動 早くも法定数突破 無防備運動の追い風にのって】

 「無防備地域宣言運動」は、今や新しい風となって全国各地に吹き始めている。4月29日から直接請求署名運動を開始した兵庫県西宮市では、9日目にして早くも法定数を突破。追い風にのって目標の6万筆署名を達成し、条例化の実現へ突き進んでいる。

市民の方から駆け寄る

 西宮市の無防備運動は新しい風を感じさせるほどの変化に満ちている。

署名スタート式の間にも署名する西宮市民(4月29日)
写真:署名スタート式の間にも署名する西宮市民(4月29日)

 それは署名スタートのときから始まった。

 29日、阪神西宮駅前での署名スタート式。請求代表者や呼びかけ人があいさつをしている最中にも、市民が駆け寄り署名をしていく。これまでの大阪市や枚方市、東京・荒川区、神奈川県藤沢市には見られなかった光景だ。どこでも最初の1筆を獲得するのに時間がかかったが、西宮では市民の方から駆け寄ってきた。約10万枚のチラシを事前に配布していたこともあって、今や「無防備地域宣言」は市民の中に浸透している。

若者たちも奮闘

 署名期間中に人から人へのつながりで受任者や協力者が増えていくのが、署名達成のポイント。ここでも初日から大きな変化があった。

 阪神甲子園駅前では、昼前に署名簿を預かった協力者が夕方には届ける姿があった。

 圧巻は、初日の署名運動を終えて開催された1日目集会の場だ。昼間にスーパーの前でチラシを受け取り署名をしたばかりの主婦が参加していた。「戦争する国にかわりつつあるのを感じていた。マスコミを信じて洗脳されていくことが怖かった」と思いを語りながら、「一般の人に『攻められたらどうするの』と聞かれたら、どう説得するの。教えて」と署名運動に意欲満々。翌日には署名を集める人に変わっていた。

一日の署名行動の報告に拍手が起こる実現する会事務所(5月8日・西宮)
写真:一日の署名行動の報告に拍手が起こる実現する会事務所(5月8日・西宮)

 若者たちが最初から意欲的にかかわっているのも、西宮の大きな特徴だ。

 若者グループ「ぐろっぴぃ」が「無防備サポーターズ」を募って歌やパフォーマンスで応援に駆けつけている。西宮在住の若者たちも奮闘している。最初はチラシを配るだけだったが「ありがとう」の言葉に感激、勇気をもって署名にもチャレンジ。第1号の署名を獲得し、思わず笑みがこぼれた。署名行動は初めての経験だ。

 「1日、2日目は厳しい意見もあって、泣いたりしたこともあるが、その都度みんなに教えてもらった。若い人たちにもっと声をかけていきたい」

 こんな若者たちが、事務所の雰囲気を活気あるものに変えている。

条例化を意識して

 5月7日の1週間目の集会は、「法定数突破のつどい」に名称が変わった。

 この日、法定数(7253筆)を越えて7372筆となった。署名開始9日目での達成は、これまでの4自治体でのペースを上回る。受任者も150人増え、約250人となった。

 つどいに激励メッセージが届いた。沖縄県八重山郡の竹富町からだ。「法定数達成おめでとう。竹富町でも昨日、6人ですが、準備会を結成しました」

 大きな拍手は、無防備運動が全国の運動になっていることを確信するものだ。

 直接請求がほぼ確実となったことで、つどいでの発言は議会対策など条例化実現を意識するものに変わっていく。

 請求代表者の一人、西宮市原爆被害者の会相談役の松井幸雄さんは「現市長は昔の職場の私の後輩。市長の対応が楽しみ。議員への働きかけもこれからは重要だ」と語る。 6万筆をめざす署名期間は5月28日までだが、5月6月と条例化をめざす「西宮市に『平和・無防備条例』を実現する会」の熱い闘いは続く。

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西宮市に平和・無防備条例を実現する会

西宮市染殿町3-11−101

0798-37-1444 http://nishinomiya.muboubi-net.com

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