奈良市は14288筆提出 思いを声明に―奈良市
「平和・無防備都市条例を実現する奈良市民の会」は11月21日、条例制定を求める直接請求署名を奈良市選管に提出した。
署名数は1万4288筆、法定数の2・4倍にまで達した。
提出には、5人の請求代表者をはじめ約10人がかけつけた。210名の受任者や連日街頭で署名を訴えた市民の熱い思いを代弁して、辻本誠代表が声明を読み上げた。
「個人情報保護の気運が高まる中での署名運動で、多くの困難を伴ったが、法定数の2・4倍の署名をいただいたのは、『自らの力で古都奈良を戦争に協力しないまちにしよう』との奈良市民の強い意思の表れです」
「平和への強い願いと、市民のいのちと暮らしを守る安心・安全なまちづくり、さらには世界遺産を保護していこうという奈良市民の会の呼びかけは多くの市民の共感と賛同を得ました。まさに、古都奈良の文化財と豊かな自然を有する奈良市こそ、世界へ向けて平和を発信するのにふさわしいまちです。市長、市議会議員がこの市民の思いを真摯に受け止め、ぜひ条例制定のために努力されるように、お願いします」
市長に本請求 ―滋賀・大津市
大津市では11月22日、無防備都市条例案が大津市長に対して本請求された。
提出署名は1万2312筆(選管審査による有効署名は1万1039筆)で、法定数の2・3倍をこえる。
無防備地域宣言をめざす大津市民の会では、条例案が審議される12月議会に向けて、市長や議員への要請行動を強めていく。地域のつどいを各地で開催し、議員あてに「条例を制定してください」との思いをハガキや手紙で届けていく。