2005年12月09日発行915号

【IFC連帯1・29国際集会開催決まる 今から賛同を広げよう】

 来年1月28日、東京で「全占領軍撤退、イラクの民主的再建をめざす国際会議」が開かれ、翌29日には横浜で「イラク自由会議(IFC)とともに 国際連帯集会」が開催される。世界の反戦・平和、民主主義運動のあり方を変え、希望を生み出す集会で、IFCを世界に広げる飛躍台となる。

イラク写真展を各地で

 国際会議と国際連帯集会の概要は、11月19日に大阪で開催されたイラク市民レジスタンス連帯委員会全国運営委員会で発表された。

 国際連帯集会実行委員会を兼ねた運営委員会で、山川義保事務局長は開催の意義を次のように語った。

写真パネルをぐっと見つめる女性(11月20日・名古屋)
写真:写真展で見つめる女性の姿

 「占領軍による新政府の正当化が図られる1月に、この不当性を暴き、IFC連帯・全占領軍の即時撤退をかかげ、世界の反戦共同行動の方針を明らかにする集会だ。とりわけ、世界の反戦・平和運動や民主陣営が見失っている、人権を尊重した民主主義の徹底の中で地域から社会を変革していく方向性を、IFC連帯を軸に明示し、国際ネットワークを作り出す一歩としたい。また、日本で開催することは、新憲法制定策動や日米軍事同盟の強化などグローバル資本の戦争国家づくりと対抗する展望を示すことになる」

 国際会議には、IFCをはじめOWFI(イラク女性自由協会)、FWCUI(イラク労働者評議会労働組合連合)の代表、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、スイス、アイルランド、韓国、フィリピン、インドネシアなどから賛同や参加が明らかにされている。

 最近ではアメリカの戦争抵抗者同盟前議長のデビッド・マクレイノルズさんが「平和運動の第一の焦点は米英軍を直ちに無条件に撤退させること。IFCの基盤がどの程度大きいのかは分かりません。しかし、基盤が大きかろうが小さかろうが、占領に無条件に反対していること、政教分離の民主的なイラクをめざしていることは明らかです。国際会議が米英による不法で犯罪的なイラク侵略を終わらせ、イラク民衆が自らの力で政教分離の民主的な社会を樹立できることを希望してやみません」のメッセージとともに賛同を表明した。IFC連帯が大きく広がる可能性を示唆している。

子どもの絵画も届く

 実行委員会が強く呼びかけるのは、1・29国際連帯集会への賛同と参加協力だ(別掲参照)。

 IFC連帯を広めるのに大きな力になっているのが、各地で開かれているイラク子ども写真・絵画展だ。

イラクの子どもが描いた絵画
写真:イラクで起きている悲惨な現場を描いてある

 11月初旬に大阪で開催されたイラク子ども写真展は、250人以上の鑑賞で大きく成功。11月13〜15日、神戸で行なわれた写真展には290人の鑑賞者が。

 11月23日の広島での写真展は135名が参加し、マブイ・シネコープ作成の新作ビデオ「進め!イラク自由会議」を上映。1時間以上会場内でじっくりと展示やパネル、ビデオを鑑賞していた人もいた。

 名古屋では11月20日と23日に開催し、50人が参加。本紙の豊田護記者のイラク最新報告もあり、充実した企画となった。

 さらに、イラク子ども保護センターのアザド・アフマドさんらからは写真に加えて、200点をこえる絵画が届いた。イラクの子どもたちが描いたもので、中には占領軍や武装勢力の暴力を生々しく描いたものもある。すべての絵をそろえたイラク子ども絵画展は、12月22日から大阪市内のクレオ大阪北で開催される。

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