ロゴ:男女平等を拓くのロゴ 2005年12月16日発行916号

(9)『生活丸ごと語り合う 』

 MDS(民主主義的社会主義運動)男女平等委員会は、女性の仲間が生きにくさや活動の困難性を女性の「特別な苦しみ」として感じることのない、あらゆる生活の場での平等を願っています。

 今年の年頭におこなわれた、MDS『女性いきいき交流集会』は、女性がかかえるこの特別な生きにくさがどこからくるものなのかを考えるところから始めました。国内外を巡る女性労働や社会情勢の変化、差別的待遇に抵抗する先進的闘いを学びました。一人ひとりの女性にのしかかる差別を取り除くためには、あらゆる生活の場に具体的に現れた不平等を見抜くことが大切で、となりあう女性たちのこまやかで温かい手をとりあった運動こそが、突破口をきりひらくことができるはずです。

「月桃の花」歌舞団コンサートより(11月18日・大阪)
写真:イラク女性の闘いを描いたステージ

 また、決して容易でないこのような地道で粘り強い闘いを広げるとき、想像を絶する危機的状況の中でも女性の自由と平等のために闘う世界の女性、とりわけイラク女性の闘いを知ることで、わたしたち日本の女性も大いに鼓舞され、勇気を得ることができました。

 交流会・分散会では、参加した仲間の世代や地域をこえた「身につまされ」肩をたたきあって共感できる、豊富な経験の交換があり、学びを深め、互いの姿勢に大いに励まされ、刺激を受けあいました。

 前回の集会後、イラク女性自由協会支援のカンパ活動、女性がいきいき元気に取り組めるためのMDSの諸活動の改善や不登校を選択した子どもたちのためのフリースペースへの親子の取り組み、若者の仕事作りの闘いなど、豊かな前進がありました。

 今回もイラク女性をめぐる情勢をはじめ、デイーセントワーク(権利と収入が保障され社会的な保護のある生産的な仕事)の戦略としてのケアワークの権利、均等法施行後20年の改正などの情勢を学び、男女平等を拓く闘いと組織を女性の手でどうつくるかを考える意義深く楽しい集会(1月7・8日大阪、2月18・19日東京)を準備しています。そのような場がまた、女性たちが、生活をともにする同僚や近隣の人々、家族との本当のきづなを見直す場でもあると思います。

 前回参加できなかった女性にもぜひ参加をよびかけます。

 このシリーズは、これで一区切りです。9回通して読み直していただきたいです。新年からは、各分野で粘り強く頑張っている仲間たちの紹介シリーズです。

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