2005年12月16日発行916号

【イラクの現状知ってほしい 若者が子どもたち支援のライブを企画】

 イラク戦争で傷ついた子どもたちを支援しようー若者たちによるライブが12月22日、東京・新宿で開催される。収益は「イラク子ども保護センター」に送られる。

ライブの名称は、「Create a "Peace"of Puzzle with Iraqi Children」(イラクの子どもたちとともに、みんなの平和への思いを一つのパズルにしよう)。主催はイラク反戦の活動を通して大学生や若者でつくられたC‐POPで、若者を中心に180人の聴衆をめざしている。

ライブの説明会を開催(12月3日)
写真:イラクの現状を映像で使いながら伝える

 12月3日には一橋大学構内で、10数人が集まってライブ説明会をもった。ライブの目的は、イラク子ども保護センターの運営援助金づくり、これに取り組んでいるIFC(イラク自由会議)の紹介、若者にイラクの現状を伝えることなどだ。

 しっかりしたメッセージを持って取り組もうと、パワーポイントを使ってイラクの現状、イラク子ども保護センターとは何かなどの学習も行われた。「バグダッドでは数千人の子どもが麻薬に侵され、ストリートチルドレンとなり、強制売春まで起きている。占領とテロで治安は悪化し、学校に行けない子どもがほとんど」。参加者は真剣な表情で、映し出される現地写真に見入った。この後、新宿駅頭でライブの案内チラシを配布した。

6グループが出演

 趣旨に賛同する6グループの出演が決まっている。在日の2人組・KP(コリアンパワー・プライド・ピープルの意味)など、メジャーデビューを果たしたプロも参加する。アマチュアバンドの達麿(だるま)は「和の心を大切にしたロックバンドです。地球や平和へのメッセージを歌っています。9・11以降の世界の動きはどこか間違っている。戦争というのは一人一人の気持ちの中にあるものだと思う。心に愛がなければ滅びてしまう」と呼びかけている。

 準備を進めてきたスタッフの一人、深谷佳世子さん(大学2年生)はイラク反戦行動は高校時代に「テレビで見たぐらい」。大学では障害者・高齢者などのボランティア活動に取り組んできた。「クラスの友人から『ライブがあるから手伝って』と言われ、イラクの勉強会に参加して、リアルな現状を知った」。深谷さんはライブについて「一人でも多くの若者に来てほしい。そして、イラクの現状を知ってほしい。ライブの名称は当初、チャリティコンサートだったが、一緒にやっていこうという意味をこめて変わった」と話す。クラスやゼミでチラシを配り参加を呼びかけている。

◆C−POPライブ

12月22日(木)、18時開場、18時半開演。会場:新宿「HEAD POWER」(JR新宿駅徒歩15分、地下鉄丸ノ内線新宿御苑駅徒歩3分。厚生年金会館の前)。料金:大人1500円、学生1000円。問い合わせ:090―5411―8263(一之瀬)

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