2005年12月23日発行917号

【自衛隊派兵延長に抗議 IFC連帯を写真・絵画展で】

【京都でユースフォーラム】

 イラク戦争から占領支配は、来年3月で3年を経過する。全占領軍の撤退を実現するためには、イラク自由会議(IFC)への国際連帯を強める以外にはない。来年1月29日開催の国際連帯集会に向けて、イラクの真実を伝えるイラク写真・絵画展を各地で開こう。


スペシャル版放送を終えて、「ラジオカフェ」スタッフと(12月10日・京都)
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 世界ユースピース☆フォーラムが12月10、11日の2日間、京都市内で開催された。

 「グローバリズムに対抗して、私たちはどんな世界を目指していくのか。いっしょに考えよう」と企画されたもので、今年で3回目。呼びかけは、ユースピース☆アクション全国ネットワーク、Global★Peace Actionぐろっぴぃ、イラク市民レジスタンス連帯ユース、ANTI−グローバリズムユニオン。首都圏からAPLO、関西からはTENPARingという10代の若者の平和グループも呼びかけに加わった。

 オープニングでは、イラク市民レジスタンス連帯や無防備地域宣言運動、若者ユニオンの結成などの取り組みが報告された。その中で、東京の大学生・佐々木瞳さんは、10月30日に開催された沖縄県民大会に参加したことを報告。「あいにくの雨で心配したが、全くの杞憂でした。沖縄県民の怒りはそんなに軽いものではない」と訴えた。

生放送中の河内谷さん(右)と菅井さん(中)
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 大阪の川田千尋さんは「ユニオンつくりは、昨年のフォーラムがきっかけ。その後、5・1メーデーへの取り組みや学習会を積み重ねて、11月に正式結成した。どんな小さな若者の悩みや相談など気軽に寄せてほしい」と呼びかけた。

生放送でアピール

 今年のフォーラムのメイン企画はグループ・フィールドワーク。

 イラク・フィールドワークでは、FMラジオ局からピースメッセージを生放送で発信した。「京都三条ラジオカフェ」は京都市内をカバーするNPO放送局。京都在住の河内谷収さんは今年5月から毎週月曜日の夜の3分間、「がんばれ! イラク市民ラジオ」と題した番組を流しつづけてきた。イラク市民レジスタンスの取り組みやニュースをレポート。IFC(イラク自由会議)のサミール議長のインタビューを流したこともある。

イラクの写真を見ながら交流会
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 その「がんばれ! イラク市民ラジオ」のスペシャル版が30分の生放送として実現した。パーソナリティは河内谷さんとぐろっぴぃの菅井早苗さん。ゲストとして、本紙の豊田護記者が最新のイラク取材を報告。東京の大学生・一之瀬望さんも生出演して、12月22日に取り組むイラク子ども保護センター支援ライブの意義を訴えた。

 「いつまで続けられるかと不安だったのに、こんなスペシャル版ができて、感謝、感激。来年夏に平和と民主主義をめざす全国交歓会が京都で開催される。会場から生中継もしたい」と、河内谷さんは番組の継続に意欲をもやす。

 その後は、イラク子ども保護センターから送られた写真や絵画を見ながら交流。来年1月の国際連帯集会にイラクの子どもの参加も予定されており、高校生たちもイラクの子どもとの出会いに期待し、写真と絵画展開催への意欲を見せた。

占領軍撤退へデモ

 2日目は、グループ討議でユースピース・フォーラム宣言を確認。自衛隊・全占領軍をイラクから撤退させる、IFCへの連帯を広げるなどの行動方針を決めた。

 フォーラムのしめくくりは、三条河川敷から円山公園までのピースウォーク。自衛隊イラク派兵延長の閣議決定に抗議し、「すべての占領軍の撤退」「沖縄の新基地建設にノー」「仕事をよこせ! 私たちに生活の保障を」などの声を上げた。

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