2009年03月20日発行 1076号

【IFC・イラクの女性と連帯 国際女性デーのつどい 占領終結へ3・21国際共同行動を】

 3・8国際女性デーのつどいが3月8日大阪、11日東京で開かれた。「IFC(イラク自由 会議)・イラクの女性たちと連帯 戦争と貧困のない世界を作ろう」をテーマとしたつどいには、イラクのバグダッドからエルハム・タラバニさんが来日し、占 領と貧困に立ち向かうイラク女性の闘いをアピールした。

バグダッドから来日

 エルハム・タラバニさんはIFC中央執行委員であり、IFC女性局創設の呼びかけ人の一人でもある。現在は全イラク労働者評議会労働組合連合 (GFWCUI)の書記長で、3月13〜14日に開催する第1回イラク国際労働者大会の準備委員のメンバーでもある。

 大阪のつどいに集まった100人を超える参加者が、エルハムさんの報告に注目した。

 IFCの国際女性デーへの声明(要旨別掲)を読み上げたエルハムさんは、イラク女性への人権侵害や「名誉殺人」の具体例を紹介した。

 「名誉殺人」とは、女性が汚した家族や部族の名誉を「洗い清める」という理由で、父親や男の兄弟の手で行われる残忍で封建的な因習だ。

 「占領軍によって逮捕されレイプされた女性ジャーナリストが、家族によって殺された」「10年間開業していた女性の医者が銃殺された」「法学部長もして いた有名な大学教授が銃殺された。夫も殺された。殺害後に首を切り落とされた」「武装グループが女子高校を襲撃し、暴行を加えた」など。ほとんどのケース がヒジャブ(顔を隠す女性のスカーフ)を着けていなかったことが理由だという。

 また、質問に答えて女性の労働者の状況と闘いも紹介した。「イラクでは戦争と占領で工場が破壊され、失業が増えた。とくに女性の失業が。男性優先の職場 では女性の解雇が増えている。社会保障も機能していない。このような中で、IFCや女性局は工場現場の調査活動に取り組んでいる。解雇されようとしている ときは、デモや集会、座り込みなどの行動を起こしている」

占領と貧困にノー

 つどいの第2部では、「女たちも黙ってはいられない」となかまユニオンが「女性と貧困」をテーマに特別報告。

 大阪府非正規職員346名の解雇を許すなの訴えや、労働者派遣法の撤廃、最低賃金1200円の実現、同一価値労働同一賃金の均等待遇の実現を呼びかけ た。

 つどいの最後には、イラク国際労働者大会の成功、3・21国際共同行動への参加などの行動提起を確認。国際労働者大会に持ち込む寄せ書きタペストリーも 披露された。
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