2011年08月19・26日発行 1195号

【原発いらない・談合政治断ち切る 大阪府枚方市長選勝利へ おおた幸世さんの決意】

 大阪府枚方(ひらかた)市長選挙が8月21日に告示、28日投開票される。立候補を予定し ている「平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会」のおおた幸世さんは、「原発はいらない、談合政治はゆるさない」と訴え、市民と対話を重ねている。おお たさんから報告が寄せられた。

 「原発はいらない 談合政治はゆるさない」―今、早朝の駅前で訴え対話行動を強めています。4月市議選での「会」手塚たかひろ候補の勝利から市長選勝利 へと挑戦が続いています。

 会ニュース配布中に、庭の手入れをしていた女性と会話が弾みます。「原発事故に対する政治の対応を見ていると腹が立つ。談合を起こした責任をとらない枚 方市も同じ。みんなの税金。介護しながらの生活の不安があるのに」「女性は10年後、50年後、100年後を考えるのに、男性は今のことしか考えない。談 合の時に責任ある立場の人も自分のことしか頭にない。今政治を変えるのは女性よ」。そんな言葉に励まされています。

 立候補者は5人。談合事件で逮捕起訴され大阪地裁・高裁とも有罪判決の前市長、その市長の後継者とされる現市長、共産党に近い選挙団体が擁立を断念した め共産党が急きょ擁立した候補者、前回の市議選で落選した候補者。そして、おおたです。

市民の命を守るため

 今回の選挙は、原発に対する姿勢を問う選挙です。

 国任せでは命が守れないことは明らか。地方自治体が声を出し、市民の命と健康を守るために動き出す時です。

 福島原発事故は5か月たっても収束の見込みがない。放射能汚染は全国に広がり、牛肉も4県で出荷停止。野菜、茶葉、魚、主食である米さえも不安な状況。 ここまで生活を脅かす原発事故を二度と起こさせてはなりません。枚方市はただちに原発NO宣言を行い、地域で自然エネルギーを活用し電気をつくることを積 極的に進めることが急務です。現市長のように「原発政策は国政レベルの課題」などと無責任なことを言っている場合ではありません。放射能への危機意識をも ち、放射能測定器を必要な場所に設け、9月の新学期に向け小学校給食の食材の安全確認体制をつくることが急がれます。

「主人公は市民だ」

 また、談合政治を断ち切るための選挙です。

 1円の税金も大切に使う市役所に変えること。若者に仕事がなく30%以上が非正規雇用という現状があり(枚方市役所ではなんと非正規職員数が正職員数を 上回っている)、就学援助率の増加など子どもたちの貧困化も進んでいます。生活に税金を使うことが何より優先される必要があります。

 4年前の第2清掃工場談合事件発覚以降、市役所と市議会の市民軽視がより明らかになりました。隣接する市よりも60億円も高い工事費だったという事実。 にもかかわらず、市役所の談合防止調査委員会は肝心なところは非公開。独自で調査しようと情報公開制度を活用し工事費の明細開示を求めましたが、拒否され ました。市民に情報を提供しないことは談合政治につながる。市議会も調査権を行使しませんでした。談合は最大の税金無駄づかい。説明責任を放棄する市役所 と市議会の談合体質がある限り、税金を大切にする市役所にはなりません。

 私がめざす「市民が主人公、大切なことは市民が決める市政」。対極が談合政治です。

 「この町は私たちのもの」―様々な知恵と経験を蓄積した市民が多くいる枚方市。その力を信じ、暑い8月、心を熱くし、「会」の方々とがんぱりたいと思い ます。
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