2012年04月27日発行 1229号

【2012子ども全国交歓会 「子どもの命を守ろう」がテーマ 福島避難者こども健康相談へ】

 2012子ども全国交歓会(子全)大会が3月24〜25日、大阪で開催され、子ども50人 を含む130人が参加した。実行委員会の高松昌子さんから報告が寄せられた。 

現地と避難者が報告

 大会のテーマは「子どもの命を守ろう」。子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの地脇美和さん、つながろう!放射能から避難したママネット@東京 代表の増子理香さん、東北・関東から大阪に避難した方々も交え、充実した2日間の論議になりました。

 今なお深刻な状況の福島で人間関係の分断を経験しながら、原発をなくす運動、市民の健康、食の安全のための活動に飛び回る地脇さん。避難した大人と子ど もの心と体を解放させたいと活動する増子さん。「みんなが声を出して社会を変えていくしかない」という避難者の宮田陽子さん。それらの報告に参加者は深く 考えさせられ、その後のプログラムに移りました。

 1日目夜の子全総会の場で「子どもの命とこころを守る運動」を柱にすえることを方針とし、2日目のテーマ別討議では、東京で行われた福島避難者こども健 康相談会の報告を受け今後の行動について討議しました。「大阪に避難してきてから孤独を感じることが多かった」という茨城県から母子避難した参加者が、地 脇さん、増子さんと話をし、「真剣な議論に触れ気持ちが楽になった。自分の小さな力で何ができるか。今後できる範囲でお返ししたい」と感想を寄せてくれま した。

 避難者の気持ちに寄り添い、子どもを安心して育てられる地域に。どの子も豊かに成長し自分を大事に思えるような社会に。よーし頑張らなくっちゃ!と元気 の出る交流ができました。


アジアの子どもたちが交流

 今、大阪では、4月29日に福島避難者こども健康相談会を行う準備を進めています。8月大阪で行う夏の子全キャンプに、保養プログラム企画として福島の 子どもにぜひきてもらおうと話が進みました。

 子どもたちは、韓国、フィリピンから参加した子らと遊びを通して、ご飯作りの中で、どんどん仲良くなっていきました。日韓の高校生の交流会も、在日韓国 人高校生の通訳で盛り上がり、閉会式後は涙の別れとなりました。

 タハム―子全韓国のお母さんは、韓国で原発の学習会に参加しているとのこと。アジアの子どもたちの交流が、子どもを守るアジアの親の結びつきへと歩みを 進めています。

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◆福島避難者こども健康相談会おおさか

 4月29日(日)10時〜15時 クレオ大阪西(西九条駅3分)
福島避難者こども健康相談会ブログ http://osakasoudankai.blog.fc2.com/


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