2012年06月01日発行 1233号

【やったぞ!市民測定所オープン・京都】

 5月19日、関西で初の市民放射能測定所が京都にオープンした。


30年と続けていく運動

 「せっかく関西に避難したのに、がれきや放射能汚染食品が追いかけてくる」との避難者の訴えから測定所開設の動きが始まったのが昨年9月。以降、設立委 員会を立ち上げ、会員募集や資金カンパの取り組みを経て、4月6日に測定器が納品され、スタッフの測定技術講習の後、ようやく開所に至った。会員は108 名、開設資金は約260万円集まった。

 測定器はベラルーシのATOMTEX社のAT1320A(ヨウ化ナトリウムシンチレーター)。

 19日のオープニングセレモニーでは、医療問題研究会の森国悦さんが「内部被曝の危険性と市民測定所に期待すること」をテーマに講演。測定所の暫定規約 と役員体制を確認した。スタッフからは「すべての食品の放射能測定と公表をめざす」「市民測定所運動は20年、30年と続けていかなければならない取り組 みだ」と決意が表明された。

 測定のデモンストレーションで使用したのは、福島のCRMS市民放射能測定所から送られた乾燥しいたけの検体。18・3キロベクレル/kgという高放射 能汚染だ。京都に続けと測定所開設をめざす奈良や大阪・豊中からの参加者も、パソコン上に表示される放射性セシウムのスペクトルに驚きの声を上げた。

【5、6月の開所日と予約受付】

 土・日―10時〜17時、水―10時〜15時。予約は075-622-9870まで(開所日の開所時間内)。

 測定時間は1検体30分。会員(年会費5千円)およびカンパ出資者に、5千円毎に1年間有効の無料測定券を進呈。

【京都市民放射能測定所】
〒612-8082京都市伏見区両替町9-254 北川コンサイスビル203号 TEL・FAX075-622-9870


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