2012年06月08日発行 1234号

【「再稼働絶対反対」に沿道の共感 ツイッター・デモ】

 ツイッターでの個人の発信をきっかけに開催される通称「ツイッター・デモ」。昨年4月30 日の第1回から数えて11回目となるデモが5月27日、東京の渋谷・原宿で行われた。再稼働の動きの中、「国民の大多数が『原発はできればなくなってほし い』という意見を持っている。この思いを共有される方は、どなたでもご参加を」と呼びかけ、約600人が集まった。

 今回の特徴は、渋谷センター街、表参道ケヤキ並木といった若者や外国人でにぎわうコースを練り歩いたこと。そのため、宣伝カーの先導はない。鼓笛隊の吹 き鳴らすマーチにあわせ、ハンドマイクで「ハイロ、ハイロ」とコール。「大飯原発再稼働絶対反対」「繰り返してはならない」などのプラカードを高く振りか ざして、沿道の共感を得た。

 グッドサインを示して見守るアメリカ人男性。「日本の若者はがんばっているね。原発は私も反対」と語る。隊列の中から「再稼働反対」と声高らかに叫ぶ女 性(30)は「今日は小さな子どもを夫に頼んで、参加した。子どものために食材にも神経を使う。原発はいらない」。

 真夏並みの炎天下、ケヤキ並木には「反原発デモ応援給水所」が出現した。企画したのは付近に住む夫婦。「声を上げたいが、ふだんは母親の介護で動けな い。ちょうど家の近くをデモ隊が通るというので、何か役に立ちたいと思った」。デモは約7キロの長い行程。水分補給を求める参加者は喜んでコップを手に取 り、のどを潤していた。




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