2014年01月24日発行 1314号

【1314号主張/安倍の暴政とめる都知事選/宇都宮けんじ勝利へ】

安倍政権に審判を

 東京都知事選が1月23日告示され、2月9日投開票が行われる。この選挙は、衆院選など国政選挙がしばらくない中で、首都東京の民意を示し安倍政権の暴政にストップをかける全国的意義を持つ。

 安倍政権は、24日から始まる国会会期中にも、原発再稼働や派遣法大改悪、消費税増税と新自由主義政策を矢継ぎ早に実施しようとしている。4月には、重大な憲法解釈の変更である集団的自衛権の行使容認の閣議決定を狙う。国家安全保障会議の設置、秘密保護法制定に続き、武力行使できる態勢をつくるものだ。靖国神社参拝を強行し、アジアの緊張を激化させ、戦争する国へ暴走している。

 しかし、空前の盛り上がりを見せた秘密法反対運動は直ちに法廃止の運動に発展し、安倍政権の前に立ちはだかっている。秘密法廃止運動と反原発運動が結びつき、安倍内閣打倒をめざしている。

 こうした機運を受けて、都知事選に、安倍政権ノーを鮮明にした宇都宮けんじさんが立候補する。宇都宮勝利へ全力をあげよう。

反原発・平和の共同候補

 共同行動の広がりが宇都宮予定候補を生み、政党・労組の垣根を越えた広範な市民団体と自発的に立ち上がった多くの個人が支えている。

 争点は明快だ。安倍の戦争大国、新自由主義、原発推進を止めるか否かだ。2020年の東京オリンピックについても、宇都宮予定候補は「災害の被災者と原発事故の被災者に受け入れられ、アジアの平和につながる真の平和の祭典を実現する」と、民族排外主義や利権争いを批判する。

 細川元首相が「反原発」を掲げ小泉元首相と連携して立候補するという。これは反原発世論の高まりに押されたグローバル資本内の意見分岐の反映だ。安倍政権の戦争大国・新自由主義路線をストップさせるものではない。宇都宮勝利への運動こそが、安倍政権を追いつめる。

 選挙戦はすでに始まり、勝手連と呼ばれる個人・団体の自主的で自由な選挙運動が地域の中に無数に生まれ、活発に動き始めている。反原発、秘密法反対運動の高揚と同様に選挙運動を繰り広げていくなら、勝利できる。そのカギは勝手連運動のさらなる発展にかかっている。

勝手連運動で変革

 宇都宮支持をあらゆる団体で決議し、地域にさらに勝手連を広げ、共同の選挙運動を展開しよう。1%のグローバル資本に対し、99%の声を反映する選挙を市民の手でつくろう。この共同の積み重ねが戦争・改憲・新自由主義の安倍政権にとって代わる政治勢力を生み出す力になる。

 勝手連選挙運動、社会変革運動のエネルギーを増大させるには、自由な討論、異なる運動相互の尊重と連帯が不可欠だ。前回都知事選の宇都宮選対の中で選挙資金の使われ方などに克服すべき問題が出されている。閉鎖的運営ではなく、民主主義の徹底こそが運動の生命である。秘密法反対運動の大きな盛り上がりを倍加する、かつてない共同の勝手連選挙を創出し、問題の実践的克服と宇都宮勝利をつかみ取ろう。

 1月24日の秘密法廃止へ!国会大包囲行動を成功させ、運動と一体で連日の選挙戦に取り組もう。

   (1月13日)
ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS