2014年02月28日発行 1319号
【東京 日野市議選 有賀精一さんが初当選 「命よりカネ」の市政を変える】
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2月16日投開票の東京都日野市議会議員選挙で、「市民自治の町をめざす会」推薦の有賀精一さんが当選した。
有賀さんは2010年の前回市議選、13年の補選に続く3度目の挑戦。大雪の影響もあって前回より投票率が13ポイント以上落ち込み、投票者総数で1万8千人以上減った中、前回得票に66票上乗せし1127票で初当選を果たした。民主党現職や、田母神俊雄が応援に名を連ねる航空自衛官出身の元市議に競り勝っての貴重な勝利だ。
選挙戦では、「住民犠牲強要」「命よりカネ」の日野市政・市議会を変え、市民が主人公の市政・議会をつくろうと訴えた。核心となる政策の一つが議会改革、とくに市会議員の報酬1千万円を半額にし、節減した1億2千万円(500万円×市議24人)を福祉・教育予算に回すこと。待機児155人、施設入所待ちの高齢者400人をゼロにする施策の実現を約束した。
「原発ゼロ」も訴えて
独断専行の市長、なれ合い議会与党による「ごみビジネス」=広域処理・大型焼却炉建設計画を白紙に戻すこと、三井不動産が市の後押しを受けて進める東京ドームの1・5倍の巨大物流センター計画にストップをかけることも強く呼びかけた。日野に住む81人の福島からの避難者支援や放射能無料健診、食品検査体制の確立など「日野市から発信する原発ゼロ」の訴えにも力を込めた。
有賀さんの応援には、06年ともに無防備平和条例制定運動に取り組んだ人たちや憲法を市政に活かす市民活動、ごみ広域処理反対の運動を続けてきた人たちをはじめ多くの地元日野市民がはせ参じた。有賀さんが役員を務める首都圏なかまユニオンのメンバーらも電話による支持拡大などに奮闘した。隣接する立川市の大沢豊市議や市民派議員の先輩である大阪府枚方市の手塚隆寛市議、京都府向日市の杉谷伸夫市議も駆けつけた。
有賀さんは「自分たちの声を代弁して動いてくれる議員がほしいという市民の期待の大きさを感じた。その責任を重く受けとめて活動していきたい」と話している。
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