2016年01月01・08日発行 1410号

【なかまユニオン全組合員集会/「組合結成が護身術」/職場の組織化訴え】

 12月13日大阪市内で、なかまユニオンが全組合員集会を開催。2015年度前半期の成果を確認し、16春闘や各争議の勝利ととともに、職場に多くの組合員を獲得する意義が強調された。

 井手窪啓一委員長は「今年、相談件数が昨年の5割増しとなった」と実績を示す。「争議が解決した、良かった、で終わらせない。職場の組織化に力を注ぐ」と力を込めた。

 札幌地域労組・鈴木一副委員長が「つぶされない組織化」をテーマに講演。「有給休暇取得や未払い残業、パワハラ問題の解決には組合結成することだ」と切り出した。支部結成にかかわった田井自動車支部では、結成後にボーナス不支給などの組合員への不当労働行為が相次いだが、ストライキを含む組合の行動の中で経営陣を退陣させ、有給休暇取得や残業代支払いを実現した。鈴木さんは「不当労働行為はコヤシ≠ナある。組合はたくましく成長するし、多数派を獲得できる可能性が大となる。組合結成が職場と生活を守る護身術だ」と強調した。

不当処分撤回へ闘う

 ユニオンで争議を闘う仲間も続々とアピールに立つ。

 大阪市・橋下市長(当時)による入れ墨調査拒否者への不当処分と闘う大阪市職員支部組合員に続き、卒業式での「君が代」不起立で不当処分された教職員支部・松田幹雄組合員が報告。「橋下市政の下、教育労働者と子どもたちの権利が奪われ続けてきた。定年後の私の再任用も危ういが、主張は譲れない。大阪市の変革を求めてユニオン組合員を増やし一緒に闘っていきたい」と決意を述べた。

 セクハラ問題に抗議し謝罪を求めてきた2人の女性組合員は、会社側から不当にも損害賠償請求裁判を起こされた。当該組合員が「12月16日の弁論に多数の傍聴参加があり、心強い。最後まで戦い続ける。抗議行動にも参加を」と呼びかけた。被害者を支えるなかまユニオン阪神分会は「学習会や定例会を積んで支援体制を固める。地域の労働組合、争議当事者など様々な人びとに訴えてまわる」と勝利を目指す構えを明らかにした。



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