2016年01月01・08日発行 1410号

【M社・セクハラ争議/傍聴は力、反訴へ勢い】

 神戸市に本社を置くM社で起きた深刻なセクハラ事件。セクハラがなかったことにしたい会社側は、あろうことか「名誉毀損」として被害者2人となかまユニオンを提訴しました。しかし12月16日第1回裁判では裁判長から不法行為が特定されていない、と訴状の不備を指摘され、まともに答えらない始末でした。

 裁判後の報告集会は、京都から、徳島から、また元同僚の方も駆けつけ30人あまりで盛り上がりました。弁護士さんは「会社側が裁判を起こしたことは、こちら側がそこまで追い込んだということです」。駅頭や繁華街での抗議宣伝、社前集会などの積み重ねが会社に対して圧力になったと確信しました。励ましの声に「たくさん来てくださったことがうれしく心強い。最後まで頑張る」「初めての裁判で緊張したが意外と面白いという印象を持った」と2人から決意表明がありました。

 会社側は訴状で、セクハラを根拠とする損害賠償の債務はないと主張しています。こちらからはその債務が存在することを詳細に示し、損害賠償させる反訴をします。セクハラの事実をめぐり、会社側の論理矛盾をついていきます。

 いっそう気を引き締めて準備を進めたいと思います。

 次回は2016年2月9日10時〜神戸地裁228法廷。

(なかまユニオン阪神分会・高島ふさ子)
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