2016年01月01・08日発行 1410号

【「辺野古 断念せよ」と署名提出 ZENKO 代執行訴訟取り下げを迫る】

 平和と民主主義をめざす全国交歓会(ZENKO)は12月18日、沖縄・辺野古新基地建設の工事中止と計画断念を求める緊急署名3958筆を内閣府に提出した。

 署名提出に先立ち、辺野古埋め立て工事を請け負う大成建設と五洋建設に対し、法的根拠が失われた工事契約の破棄を申し入れ。しかし、両社とも要請書の受け取りを拒否し、とくに五洋建設はビル入り口に陣取る警備責任者が名前も所属も明らかにしない傲慢な態度をとった。

 続いて国土交通省に対し、私人≠ノなりすました沖縄防衛局の審査請求の却下、地方自治を否定する代執行訴訟の取り下げを求めた。「請願の内容を精査し、適切に対処する」と繰り返す国交省を「米軍基地内で、一般人を刑罰の脅しで締め出して行う埋め立てが私人の行為なのか」「代執行は他に法的手段がない場合に限る。審査請求の結論が出ていないのになぜ代執行提訴できるのか」と追及。国交省側は「裁判にかかわることはコメントを控える」「請願法は請願者に答える義務まで国に負わせていない」と不誠実な回答に終始した。

 内閣府では、「沖縄だけでなく全国の人たちがわがこととして考えている」と署名の重みを受けとめるよう迫ったが、担当官は逆に「請願に来る際は事前に名簿提出を」と要求=B憲法が保障する請願権の行使を制約することは許されない、と抗議した。

 要請参加者の一人は「官僚なんてこんなものかとよく分かった。外で大勢が抗議し、代表者が中に入って要請する形の取り組みを何回もやる必要がある」と感想を話した。



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