2016年02月05日発行 1414号

【多くの人の努力と願いを再確認 「君が代」不起立処分による再任用拒否は許さない! 寄稿 教職員なかまユニオン 松田幹雄さん】

「語るつどい」で

 1月11日、支援してもらえる人を増やしたいと「『君が代』処分、再任用問題を語るつどい」を行いました。

 私は人づきあいが苦手で、年賀状のやり取りなど人間関係を継続することができていません。記憶力が衰えている上に、引っ越し等で資料がほとんど失われてしまっています。手元にある過去に担当した学年の卒業アルバムなどを見返しながら、私がどんな人とかかわってきたか思い出そうとしました。携帯電話に番号が残っている人を中心に、「『君が代』不起立で処分を受け4月の再任用が危ない状態であり、経過と気持ちを聞いてもらう場をつくった」と、できるだけ多くの人に伝えようとしました。「D―TaC(支える会)」のホームページに載せてもらったことは大きな力になりました。

頑張る力をもらう

 つどいには、25人の方に参加いただき、「君が代」処分撤回、再任用実現のために頑張る力をもらいました。つどい準備の過程で、教員としての歩みを振り返り、また、参加いただいた方の話の中から、この闘いが多くの人たちの努力と願いの上にあることを確認できました。

 1989年、昭和天皇死去の際、学校休日と弔意の強要に対し、拒否して自主登校をした生徒・保護者がいました。強硬に「君が代」を導入しようとする校長に対し、卒業式前日の職員会議で「明日は学校に来ない。担任業務は管理職がやってくれ」と言った先輩教員がいました。1999年国旗国歌法制定の後、教育の行方を心配し「日の丸・君が代」強制反対の申し入れをした保護者がいました。

 「日の丸」や「君が代」についてまず事実をきちんと伝えること。それをどう考えるかは生徒一人ひとりの問題である立場を譲らないこと。そうすることで嫌だと思っている生徒をいじめるような立場に絶対立たないこと。―この闘いにつながる様々な出来事を思い起こしました。

 1月20日、D―TaCと「日の丸・君が代」強制反対大阪ネットが連名で提出した「君が代」指導に関わる質問書への回答が届きました。市教委が洗脳・調教の教育を進めようとしていることを告白するような内容です。

戦争教育に反対

 私は、戦争教育に反対し、子どもたちの人権を守りたい多くの人とともに「君が代」強制による教育支配と闘いたいと思います。そのためにも、処分による再任用拒否を許さず、学校現場に残って闘いたいと思います。ご支援よろしくお願いします。

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