2016年02月05日発行 1414号

【ウチナー ムーチー食べて安倍倒そう 那覇和子】

 1月18日はムーチーの日。毎年、月日は違いますが、沖縄では昔から旧暦の12月8日にサンニン(月桃)に包まれた餅を食べる行事があります。

 ムーチーとは、ウチナーグチ(琉球語)の「餅」の意味で、漢字では「鬼餅」と書きます。その由来は沖縄に伝わる民話にあります。昔、首里から南部の農村に移り住んだ男が夜、鬼になり、豚や牛を襲って住民を困らせていました。その男の妹は、鉄釘入りのムーチーを鬼となった兄に食べさせ、弱ったところを海に蹴り落とし殺したという話です。鬼退治にムーチーが使われたことから、「鬼餅」と呼ばれるようになりました。

 作り方は、餅粉に水を加えてこね、白糖やトーナチン(もろこしキビの粉末)を加えただけのシンプルな味付けで、サンニン(月桃)のカーサー(葉)で巻き、鍋で蒸したらできあがり。最近は、黒糖、紅芋、かぼちゃなどを混ぜるなど、新しい味も出ています。

 現在では、各家庭や保育園、幼稚園、公民館など、それぞれの地域で個性のあるムーチーが作られます。仏壇やヒノカン(台所の火之神)にお供えし、子どもの邪気を払い、家族の健康・長寿を願う縁起物として食されています。また、この時期は沖縄でも風が強く最も寒くなる時期であり、ムーチービーサー(鬼餅寒)と言われ、寒さを元気よく乗り越えていくには欠かせない行事です。

 辺野古新基地建設工事を強行する安倍政権は、命よりカネの「鬼」となり私達を圧殺し続けています。ムーチーを食べ、力をつけて早く安倍政権を打倒できるよう頑張りたいと思います。

 年末には東京、大阪と連帯したカウントダウンでコールをしたり、元旦の辺野古の浜でハチウクシ(初興し)に参加して初日の出を見ることもでき、今年は良いスタートが切れました。

 2016年は、宜野湾市長選挙、沖縄県議会議員選挙、参議院選挙と選挙が続きます。「新基地はいらない、基地の縮小」の民意を示す年。毎月ZENKOツアーの受け入れをしながら、辺野古新基地建設断念の署名と戦争法廃止2千万署名を市民との対話で広げ、16大阪ZENKOへ仲間とともに参加するところまでつなげていきたいと考えています。

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