2016年02月12日発行 1415号

【高浜原発再稼働に抗議 関西電力本店前に怒りの声】

 1月29日金曜日、17時。関西電力高浜原発3号機が日本中の反対の声を押し切って再稼働した。この日は風雨が強く大荒れの天候だった。しかし、関電本店前に集まったZENKOメンバーや市民は「高浜原発再稼働に断固抗議する」と声明文を読み上げ、一人ひとりが関電に対して怒りの声をたたきつけた。

 その2日前の27日、同じく関電本店前で大規模な全国集会が行われた。

 鹿児島・川内原発再稼働に反対する向原さんは「再稼働はされたが、落ち込んでなどいない。あの交通不便な原発そばの浜に2千人もの人が集まったことがすごいことだから。まだまだがんばれる」、避難者の方は「事故前までは故郷で暮らせるのが当たり前と思っていた。事故を起こしたらもう帰れない、終わりだ。八木社長、取り返しのつかない事態になる前に稼働を止める英断をしてください」と切実に訴えた。

 「80万人もいない県に15基もの原発。新幹線を通すことと引き換えに、県知事は住民の命を売った」(福井県民)、「何人のなかまが死んでいるか。被ばくなしでは動かせない原発を動かすのは悪魔の所業だ。今すぐやめろ」(元原発労働者)。東京からは首都圏反原発連合やたんぽぽ舎などの発言も。伊方原発再稼働の動きに対し、原発さよなら四国ネットワークは「伊方原発が事故を起こせば、関西も他人事ではない」と訴えた。

 関電前プロジェクトは「福島の被ばくの実態を記録し、各自治体に訴え続け、年4回の議会会期前に要請しています」とアピールし、22日の関西広域連合交渉などを載せた『あかんでん通信』を配った。

 抗議集会は4時間にわたった。700人が大きく声を上げ、「これからも高浜原発再稼働に反対していく」ことを意思統一した。高浜原発を止め、全原発廃炉へ! 私たちは全力で闘う!

(ZENKO・関電前プロジェクト・秋野恭子)



関電東京支社前でも再稼働に抗議

 大阪の関電本店前全国集会と結んで、東京・内幸町の関電東京支社前でも再稼働阻止全国ネットワーク主催の抗議行動が行われ、「このビル9階関西電力」「29日に再起動させない」「ないないづくしの事故対策」「免震棟はどうしたの」「コアキャッチャーはどうしたの」とコールをぶつけた。(1月27日)

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